RIVER OF CHANGE
country: Italy
style/genre: Italian Symphonic Metal, ProgPower Metal, etc.
website: 現在のところ公式サイトらしきものは、存在していないようです。
related bands/artists: Alter Ego, etc.
similar bands/artists: Abighor, Black Jester, Helreidh, etc.
artist info: イタリアを拠点に活動していたMelodic Symphonic Metal系バンド。



River of Change - Where Reality Cannot Enter
B.O. Records
(1999)

ドイツ出身のバンドのアルバムを配給しているB.O. Recordsに在籍しているバンドだが、クレジットやブックレットに記載されているレコーディングやメンバーなどの情報をみる限り、ほぼイタリアのバンドと断定してよいであろう。River of Changeは、キーボード奏者を含む5人組のPower Metalバンドで、勢いとハードなエッジを前面に押し出したものを得意としているという印象が強く残りました。基本的な路線としては割とストレートなアプローチを取っており、楽曲構成も素直な作りなので普遍的なメタルバンドかと思っておりました。しかし聴き進めていくうちにアルバムの中盤辺りや後半には複雑な構成のプログレッシヴな方向性が強い楽曲も顔を出す辺りは、さすがイタリアのバンドであります。Thanks Listなどを見ると、最近知名度が上がっているAlessandro Benvenutiのような実力を持った新進気鋭の技巧派ミュージシャン達とも交友関係があるようで驚きました。River of Changeの1stアルバムに関して言えば、サウンドプロダクション・楽曲の練り具合などを考慮しても、残念ながらまだまだ発展途上にあると言わざるをえないでしょう。シンフォニック且つ緊張感あふれる路線を追及しており、部分的に魅力的な側面も持っていると思いました。まだまだ荒削りな部分が多い中で、イタリア系バンドが得意としている緻密なProg Metalアンサンブルが活躍するパートは、このバンドの醍醐味かと思います。プロダクションが向上し、楽曲構成をもっと練っていれば、さらにいいメタル作品になっていたかもしれないという風にも感じました。意外とこのバンド気に入る人と、そうでない人もいらっしゃるかもしれません。個人的には、彼らのコンプレックス路線をもっと押し出した楽曲が多ければ、もっと楽しめていたかもしれない・・・と考えたりもしました。現在このバンドの活動状況がどうなっているかわかりませんが、次回があるならば、継続して精進していただきたいと思う。(購入盤Review)

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