RONDAT, PATRICK
country: France
style/genre: Guitar-Oriented, Technical Instrumental, HR/HM, Fusion, etc.
website: http://www.rondat.com/
related bands/artists: Jean-Michel Jarre, Elegy, Ian Parry's Consortium Project, Tommy Aldridge, etc.
similar bands/artists: Tony MacAlpine, Marcel Coenen, Vanden Plas, Cyril Achard, Michael Harris, Milan Polak, etc.
artist info: フランスを代表するギタープレーヤー。スリリングな構成の楽曲とキャッチーなギター奏法を特徴にしています。



Patrick Rondat - On The Edge
LMP
(1999)

フランス出身のギターリスト、Patrick Rondatにとって通産4枚目となるアルバム。現在ではElegyでの活動がHR/HMのファンには広く知れ渡っていますが、彼の基本的な活動のベースはソロ作品のリリースや、様々なミュージシャンやバンドでの演奏で活躍というイメージを僕は強く持っております。90年代の初頭や2001年頃は、Jean-Michel Jarreのギターリストとして活動をしていたので、そっち方面で彼の演奏を初めて聴いたという方もいらっしゃるかもしれません。またフランスで行われた1998年のG3にも参加しておりますし、Vanden Plasのステージにスペシャルゲストとして参加などをしており、かなりフットワークが軽快なミュージシャンであります。

そんなPatrick Rondatの真骨頂を上手く凝縮しているのが、このOn The Edgeアルバムではなかろうかと思うのであります。このアルバムは、多くのギターインスト的なアルバムとはアプローチの取り方が違います。確かに彼はTony MacAlpineの初期から中期やシュラプネル系のギターリスト勢を彷彿させるような、技巧度の大変高いスタイルも随所で飛び出しますが、彼のミュージシャンとしての魅力はそれだけにとどまらないと思います。この作品では、いかにPatrick Rondatという人が演奏技術だけでなく、構成の凝った楽曲作りに長けているのかが如実に伝わってきます。

ストレートな楽曲から、変拍子も巧みに取り入れたスリリングな楽曲まで、かなりバラエティに富んだ内容となっています。しかし決して難解なものにはしておらず、余りギターインスト的なものを得意としていないメロディアスな音楽ファンにもアピールする内容になっています。楽曲によっては、それこそ僚友であるVanden Plasに通じるような質感を伴っている所が、個人的には大きな魅力であります。またゲストミュージシャンとして大物のMichel Petrucciani(piano)とDidier Lockwood(violin)が参加。この2人がソロを取るパートでは、特に華やかになりますね。特にMichel Petruccianiのピアノパートは全体にしめる割合から言うと、かなり少ないのですが、しかし彼のプレーは尋常でなく素晴らしいですしタッチが見事です。様々なProgressive Fusion/Jazz Rock系のバンドと共演しているDidier Lockwoodのフレージングも見事でございます。

ギターリストのソロアルバムという難しいフィールドの中で、Patrick Rondatは今回の作品ではかなりソングライティングや分かりやすいインストワークに重点を置いているせいか、大変自分は楽しむことができました。この作品はProg Metal的フレーバーが込められた楽曲から、テクニカルなNeo-Classical風味、Jazz Rock的な要素を含めたMelodicなHard Rock/Metalもの、またグルーヴィーで爽快なギターインストを含めて面白いです。ギターインスト系とVanden Plasタイプの音楽の両方が好きな人には、意外とかなりイケルのではないかと思います。(購入盤Review)
PILGRIM WORLD推薦盤

Back to [R] Section
Back to Review Index

Go to Top Page