SANVOISEN
country: Germany
style/genre: Melodic Metal, German Powerful Metal, Prog Metal, etc.
website: http://www.sanvoisen.com/
similar bands/artists: House of Spirits, Conception, Centaur, Superior, Avalon, Elegy, Queensryche, etc.
artist info: ドイツを拠点に活動をしていたメロディアスな正統派HMバンド。現在はどうやら活動は休止している。



Sanvoisen - Exotic Ways
Noise
(1994)

これはメロディアス・メタル系ということでプログレハードとは言わないかもしれません。しかしながら曲によってはElegyに近いプログレメタル的なアンサンブルも聞けます。ベースは、もっとストレートなMelodic Metal系で、ほのかにプログレッシブな要素を感じることができます。しかしこのバンドの特長としてはドイツのバンドだけどギリシャ人のヴァゲリス・マラニスをメインに据えて時にはスパニッシュなテイストを入れている点ではちょっとConception/ArkのTore Ostobyが持っている要素に通じるし、スピーディーでアップテンポな曲ではElegy, Conception, Superior, Ivanhoe, 昔のKamelotに通じると思います。繰り返しになりますが、プログレメタルバンドとして期待するかメロディックメタルバンドとして期待するかによって聞いた後の感触はまるで違うと思います。プログレを期待しないほうがベターと思います。メタルとして聞くとたまらなくカッコイイです。広い意味でのプログレメタル系バンドとしての仲間として個人的には入れたい。アンサンブルをこなすそれぞれのメンバーの力量も良好。これはいいバンドですね。ただしサウンドプロダクションがちょっと弱いところもあるのは否めないけど、余り気になりませんでした。アコギを使う曲ではエスニックな味わいがあります。ワールドミュージック的な要素もほのかに感じられると思う。(購入盤Review)


Sanvoisen - Soul Seasons
Noise
(1996)

現在は惜しくも活動を停止してしまったSanvoisenの2枚目にあたるアルバム。前作では、プログレッシヴ・メタルの要素をふんだんに取り込んだ、独自性の高いドイツ産のパワーメタルをプレーしておりました。どちらかというと他のGerman Metal系とは、色合いが異なるProg Metal的な作風に好感を持っておりました。今回の作品では、前作よりもより焦点を絞ったまとまりのある楽曲がずらりと並んでおり、アレンジも練り込まれた親しみやすいメタルアルバムに仕上がっている。基本的にはミディアム〜アップテンポよりの楽曲指向のものが多いが、2〜3曲ほどは、非常にテンションの高いアップテンポ〜スピーディーな展開の楽曲も含んでいる。前回は、かなり色んなことにトライしている感があったが、自分達がやりたいことを消化している様子が窺えます。ヘヴィーなテンションをたもちつつ、Vagelisの歌声を中心に楽曲単位でキャッチー度が以前よりも増している感がある。演奏にじっくり耳を傾けていくと、アンサンブル主体のパートなどでも魅力的なポイントを見出すことができました。また、前作同様エスニックなフレーバーを含んだアコースティックを主体にしたものも含み、ハードな側面からソフトな側面も得意とした技術力に感銘を受けました。パワーメタル色の強いProg Metalバンドが好きな人には、きっと楽しんでいただけるアルバムではないかと思います。(購入盤Review)

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