SAVATAGE
country: USA
style/genre: US Power Metal
website: http://www.savatage.com/
related bands/artists: Jon Oliva, Chris Caffery, Al Pitrelli, Alex Skolnick, Zachary Stevens, Crimson Glory, etc.
similar bands/artists: Rough Silk, etc.
artist info: 80年代から活躍しているアメリカ産、重鎮Powerful Metalバンド



Savatage - Streets: A Rock Opera
Atlantic Records
(1991)

おそらく大半のHR/HMリスナーにとっては、Savatageのベスト作品と捉えられているのではないでしょうか?。確かに、当時のSavatageのラインナップにとっては、今までの集大成となるロックオペラ的なコンセプトを貫いたHMアルバムに仕上がっていると思います。しかし、ある意味Savatageの作品の中では、Streetsは異色の部類に入るかもしれません。個人的には前作と同様、とても気に入っているアルバムです。彼ら独自のロックオペラの世界をメタル然とした音楽の中で確立させた功績は大きく、後続のメタルバンドへの影響度は大きいと思っています。ハード&ヘヴィーに攻勢をかけつつも、ピアノをフューチャーした楽曲では、リードボーカリストのJon Olivaならではの味わいも出ていると思います。序盤から流れを大事にした作品で、Savatageの代表作の一つだと私は、思っております。主人公の目を通してのストリートでの過酷なライフスタイルや紆余曲折から内面の葛藤などを描いているように思います。このアルバムの隠し味は、なんといってもElton John的なピアノの伴奏を前面に押し出した歌モノであったり、ブロードウェイなどに代表される舞台劇の要素だったりと個人的には、当時アルバムをゲットしたときは非常に斬新でハッさせられる部分が多かったですね。・・・序盤で「モーツァルトの魔笛」が一部挿入されており、聖歌隊の子供たちの合唱がふんだんに含まれていたり、教会音楽の聖歌や賛美歌的なメロディーが見事であったりと、・・・ふたを開けてみるとHR/HM的見地から見ると、異種な要素が次々と登場しているのですが、それぞれ見事に溶け込んでいる点が今でも斬新だと思う。しかし彼HR/HMの出自は決しておろそかにしておらず、Criss Olivaの研ぎ澄まされたギターソロが活躍し、バンドの演奏も非常にハード&ヘヴィーでダイナミックです。Jonのザラザラした歌声が主人公の荒廃した心情を上手く表現しているように思います。HR/HMのリスナーや、Savatageのファンには特にお薦めです。Prog Metalと並行してアメリカの正統派パワーメタル勢が好きな人にも楽しめるのではないでしょうか。アルバム全体に流れる、ロックミュージシャンやストリーツのライフを如実に表現した傑作である。ミュージカルの要素や、ピアノの響きを大切にしていることも個人的にはポイントが高い、異色の正統派メタル作品の一枚。

PILGRIM WORLD推薦盤


Savatage - Edge of Thorns
Atlantic Records
(1993)

このアルバムが個人的には、SAVATAGEの魅力と素晴らしさ を凝縮しているのではなかろうか?と思います。 Edge of Thorns以降、SAVATAGEはSymphonic Metal, Powerful HM, Dramatic性、 はてはProgressive Metal, Epic性なども融合した独自の世界観を深めていくような気がいたします。その第一歩というか土台がこのアルバムで築かれたという 印象があります。僕自身の中ではGutter Balletまでの正統派でややダーク な雰囲気を武器としたHMの流れと、STREETS:A ROCK OPERAで確立した自分達のコンセプトに基づくドラマ性の両方を美しくドッキングさせたのがEDGE OF THORNSではなかろうか?と思うのです。(ただEDGE OF THORNSアルバムは、もちろん 楽曲それぞれが単体で、特に何かのコンセプトに基づいて関連が強いとは僕自身はないのですが・・)。

上で訳のわからないことを書いておりますが(笑)、要は曲のメリハリがあり 緩急を大事にしたPOWERFULでHEAVYでかつ威風堂々とした曲調とドラマティックで気高いその音楽性こそがまさにSAVATAGEがなんたるかを このアルバムで示している・・・、そんな気がします。このアルバムが、メインギターリスト のCRISS OLIVA参加最後の作品となった訳ですが(CRISSは、約10年以上前に 交通事故で他界・・・Rest In Peace, Criss・・・)、彼の生前最後を飾るにふさわしい非常に素晴らしい世界観を確立している。

Gutter BalletやSTREETSとも 違う気高いその内容は、僕の中では文句のつけようがない。気品が高くエレガントでパワーも満点の正統派アメリカンPOWERFUL HMであります。もちろん正統派HEAVY METAL系リスナーだけでなく、一部のPROGRESSIVE METALファンにもアピールする内容と思います。ストップ&ゴーを繰り返すリフが交錯しながら躍動感とスピード感を前面に出す、 SKRAGGY'S TOMB, CONVERSATION PIECEなどが魅力的です。JON OLIVAが得意とする ピアノやキーボード/オーケストレーションを施したインスト小曲やALL THAT I BLEED といった内容は名曲GUTTER BALLET, THE CROWDS ARE GONEなどにも通じる美しさやエレガント性を感じます。他にもLIGHT OUTやMILES AWAYなどのようにキャッチーでフックもたっぷりある曲もあります。そこら辺りは、STREETS:A ROCK OPERAの内容を受け継ぎ発展させている。アルバム最後に収録されているSLEEPは、 SAVATAGEにしては珍しくメローでアコースティックな曲だが、彼らの新しい側面を見せている。なかなか最初から最後まで、良い曲&聞かせる曲が多いと思う。 1993年に出た当時からこのアルバムは気に入っているが、久しぶりに何回か聞き込むこのアルバムは、充実した正統派AMERICAN POWERFUL METALの良心的存在として、これからも愛聴盤として大事にしていきたい。

PILGRIM WORLD推薦盤

discography:


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