STEIDL, BERND
country: Germany
style/genre: Technical Guitar Instrumental, Acoustic Guitar, Classical, Neo-Classical, Prog Rock, etc.
website: http://www.orsinomusic.com/portal/
related bands/artists: Petra Steidl, Mark Robertson (Cairo), Atma Anur, Brad Russel, etc.
similar bands/artists: Al Di Meola, Alex Masi, Paco De Lucia, Jesse Cook, John McLaughlin, Yngwie Malmsteen, Tony MacAlpine, etc.
artist info: 90年代初頭にShrapnel Recordsよりアルバムをリリースしたドイツの超絶技巧派アコースティックギターリスト。



Bernd Steidl - Psycho Acoustic Overture
Shrapnel Records
(1991/1992)

ドイツから突如出現したアコースティック系ギターリストの1stアルバムです。Al Di Meola的な超高速フルピッキングを得意としていてぶっ飛びました。この当時はShrapnel RecordsがNeo-Classical系から離れた路線を模索していたころだったように思います。てっきりネオ・クラシカル系かと思えば、そういうものばかりではないという印象ですね。疾走感のある楽曲やバンドのサウンドを形成させる上で、Shrapnel Recordsご用達のドラマーAtma Anurが参加しているため、Tony MacAlpineVinnie Mooreを彷彿させる楽曲も収録されています。しかしながら、主役となっているBernd Steidlによるナイロン弦のアコースティックギターが活躍しているので、雰囲気はかなり異なるでしょう。音楽的にはより純然たるクラシカル音楽の影響もありつつ、この人はPink FloydMike Oldfieldも好きなせいか、Shrapnel系にしては珍しく割とプログレ風なニュアンスもあったりします。女性ボーカルがフューチャーされた曲はシンフォ的でありまして、Pink Floydの「虚空のスキャット」からの影響が強いです。Shrapnel系にしては異色の存在と言えるでしょう。名前からしてドイツ系の人だと思いますが、奥さんなのかガールフレンドなのかアカデミック路線のピアニスト: Petra Steidlがバリバリに弾いていますね。彼女も、おそらく音楽院出身者のような感じで、ロマン派の音楽に大変強そうな雰囲気であります。リストのカバー曲では、Berndとインタープレーを展開するような感じですね。興味深いのは、Cairoを結成する前のMark Robertsonが参加していますが、あくまでサポート的な役割にとどまっています。全体的には僕は結構楽しみました。どの楽曲も非常に技巧的にチャレンジ性の高いもので、参加しているミュージシャンは非常に卓越したスキルの持ち主ばかりです。アコースティックギターが主体ですが、楽曲によっては非常にスケールの大きいシンフォニックなNeo-Classical音楽でありながらも、決して典型的なネオクラシカル路線ではなく、楽曲の作りや和声なども緻密に作られており唸りました。なかなかに素晴らしい出来だと個人的には思いました。それにしても尋常でないフルピッキングの持ち主でありますが、ピッキングやニュアンスのつけかたも豊かだと思いました。驚くことに2001年にもアルバムを出していたのですね。(購入盤Review)

discography:


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