STERN, MIKE
country: United States
style/genre: Jazz, Fusion, Rock, New Tendencies, etc.
website: http://www.mikestern.org/
related bands/artists: Miles Davis Group, Blood Sweat & Tears, The Brecker Brothers, Richard Bona, Jim Beard, etc.
similar bands/artists: John Scofield, Scott Henderson, Jeff Beck, Vital Information, Tribal Tech, etc.
artist info: ニューヨークを拠点に世界を股にかけて活動をしているワールドクラスのスーパーJazz Guitarist。



Mike Stern - Play
Atlantic Jazz
(1999)

Jazz/Fusionシーンから高い賞賛を受けている技巧派ギタープレーヤーMike Sternが、1999年にリリースしたソロアルバムです。僕が彼の存在を意識するようになったのは、90年代の半ば頃で様々なギター誌でも特集がされていたことがきっかけでありました。よく彼のことをハード・バップとメディアが表現していたように、普通のJazz/Fusion系と少し毛色が違ったユニークな方向性を持っていることが伺えます。レコードショップでも、お薦めコーナーで強力にプッシュされておりましたし、いつかはチェックしなくてはならない重要なギターリストという印象を持っていました。季節は巡って遂に彼のライブを地元のライブハウスで友達と観に行きましたが、大変楽しむことができました。いやー本当にぶっ飛びましたね。ジャジーな所謂お洒落なサウンドも得意とする一方、もうハード・ロックと言いたくなるような濃密なテクニカル・フュージョン演奏が展開され溜飲を下げました。ニューヨークのシーンで活躍するミュージシャン集団の懐の深さと音楽性の高さを満喫することができた訳です。ちなみにこのときのドラマーは、Dennis Chambersでありました。特にMikeとDennisが中心となったナンバーは超強烈でした。

さて、このPlayはライブで演奏されたものもありますが、割とストレートなJazzタイプのものやR&B風なコンテンポラリーなものが並んでいるという印象です。リズム的にも楽しいですし、ところ狭しと走り回るかのようなMike Sternのギタープレーが秀逸です。ライブでもそうですが、彼のギターサウンドやトーナリティーは絶品でグレイトだと思います。ハイライトの一つは、後半の9曲目(Going Under)に登場する疾走濃密ナンバーで、ややコンプレックスに展開される楽曲はハードフュージョン路線が好きな人にも楽しめると思います。どちらかというとリラックスしたナンバーや、ジャズ路線というよりは割とキャッチーなナンバーが割と多く並んでいるので、テクニカルで派手なものばかりではございませんし、ヘヴィ指向とも違うので注意が必要かもしれません。ですが全編に渡ってセンスのよい楽曲が並んでいるのが素晴らしいです。彼を脇で固めるバンドメンバーとゲストミュージシャンとのかけあいや、トレード・オフする各人のソロ・スポットなどは聴き応えあります。全体的には極めてクリーンな音でメロディアスなものになっていると感じました。

ジャズ路線に興味がある人には、すんなり入れるのではないでしょうか。僕自身もJazz系は、手探りで自分のよさそうなものを模索しています。Mike Sternの場合は、親しみやすい音楽ですし、ミュージシャンシップも高いので面白いと思いますよ。彼の場合は、Rock的スピリッツも感じさせますし、その辺りは似ているかどうかは人によると思いますが、Jeff BeckJimi Hendrixぽいものにどこか通底するものがあると思うのですが如何でしょう?。僕はとても気に入っているJazz/Fusionアルバムです。Mike Sternの音楽性に自分は嵌まってしまいました。彼のソロワークスを中心に、関連作品にも少しづつ手を出していこうかなーと考えております。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

discography:


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