SIAM
country: United Kingdom (U.K.)
style/genre: Prog Metal, Melodic Metal, etc.
website: 現在のところ公式ページが存在するのか、不明
related bands/artists: Shy, etc.
similar bands/artists: Queensryche, Heir Apparent, House of Spirits, Fates Warning, etc.
artist info: 90年代半ばに活躍。ギター・オリエンテッドなProg Metalサウンドが定評であったが、現在は解散しております。



Siam - Prayer
AtoZ Records/Zero Corp.
(1995)

英国出身のMelodic Prog Metalバンド、Siamにとって通産2枚目となるアルバム。メロディアスHR/HM系バンドのShyで活動をしていたTony Millsが参加していることから、Shy経由でこのバンドを知った人もいらっしゃると思います。90年代の中盤というと、国内ではご存知のZero Corporationが数々のメロディアス系のハードロック・メタルバンドを紹介しておりましたので、Zero経由でSiamを知ったという人も大勢いらっしゃることでしょう。国内のメタル系メディアでは、そんなに頻繁に取り上げられていたかどうかは、ちょっと記憶にないのですが、Siamは海外のProg Metalファンの間では熱心な人を中心に静かに盛り上がっていたことがございます。彼らの場合は、ギターオリエンテッドで楽曲指向の音楽性を特徴としていたパワー寄りのProg Metalだったことも起因して、QueensrycheHeir Apparent方面のサウンドを好む人たちには特に好まれる傾向が強いと思います。日本では、1stアルバムの方が認知度が高いのかもしれませんが、海外では今回レヴューで取り上げているPrayerアルバムの方に注目が集まっていたのではないかな?とも思います。個人的な印象としては、アルバム全体に一貫したテーマが貫かれた一種のコンセプトアルバムという風に捉えています。内容は、Queensrycheの「Operation:Mindcrime」を彷彿させるようなサスペンス、それから人間の絆みたいなものに、焦点を合わせていると感じました。どちらかというと、割とダークな質感を伴うものの、ツインギターを効果的に使ったプレーで、リード・ギターのプレーは非常にリリカルで、欧州と米産のグループ両方に通じる味わいがあります。Tony Millsは、「Shyで歌っている同じ人?」と思うぐらい、より情感を込めたかのような雰囲気を強くかもし出しています。全体の流れを大事にしながらも、ソリッド且つタイトな演奏形態は非常にまとまっています。派手目の演奏スタイルが好みの人には、少し物足りないかもしれませんが、物語形式のメタルサウンドが好きな人には、じっくりと堪能してもらいたいです。このアルバムの場合、回数を重ねて聞くうちに魅力がドンドンと増してくるかのようです。(購入盤Review)

Back to [S] Section
Back to Review Index

Go to Top Page