SOUL CAGES
country: Germany
style/genre: Neo-Prog, Prog Metal
website: http://www.soulcages.de/
similar bands/artists: Fates Warning, Queensryche, Sylvan, Marillion, Saga, Jadis, etc.
artist info: ドイツを拠点に活動をしていたメロディアスなNeo-Prog寄りProg Metalバンド。



Soul Cages - s/t

Massacre Records
(1994)

ドイツを拠点に活動をしているSoul Cagesにとって、初のフルレングスアルバム。以前、S.I. Musicというシンフォロック〜ネオプログレ〜ポンプ寄りのバンドをあつかっているレーベルがありましたが、そちらとも関連の深いバンドと言えるでしょう。彼らは、1999年までの時点で、通産3枚のアルバムをリリースしていますが、アルバムをリリースするごとに自分達の世界を着実に確立していった印象が強いバンドです。S.I. Musicの関連性からも、想像がつくようにポンプ・ロックの範疇で語られることが多いかもしれません。このバンドの場合、他のポンプ〜ネオプログレ系統のバンドの中では、割とヘヴィーでハード目の要素がとても濃いです。同郷のSylvanにも近い音かもしれません。ディストーションの効いたハードなギタープレーと、躍動感溢れるリズムは、プログレメタル指向と言っていいでしょう。しかし、プログレメタルという範疇で語っていくと、他のバンドよりは柔和な感じがいたします。前半は、これといって心を揺さぶる展開は、あまり出てきません。しかし、アルバムが中盤から後半にさしかかると、グっと侘しさや切なさの度合いが色濃くなってきて、よろしいですよ。ソフトな面と、ハードな面を使い分けておりますね。だけど、全体的には、この1stでは、若干まだ方向性が定まりきっていない様子です。ポンプ・ロック全般からネオプログレ寄りの音楽が好きなメタルリスナーにも、楽しめるサウンドではないでしょうか。後半にいくごとに、彼らの良さが発揮されております。2nd以降では、彼らの才能が一気に開花していきますが、この1stで、その萌芽を垣間見ることができます。1stの作品を全体から見渡していくと、残念ながら、まだまだ発展の途上にあるという感は否定できません。だけど、2枚目以降に完成度を高めていくので、あなどれない存在であります。(購入盤Review)


Soul Cages - Moments
Massacre Records
(1996)

ドイツの隠れた逸材Soul Cagesによる通産2枚目となるアルバム。路線を一言で言えば、控えめ系プログレメタルと言うべきか、硬質ポンプ・メタルと言うべきか・・。前作は、どちらかというと、割と淡白な感じがして印象に残りにくい感じでした。前作の反省点も踏まえて、このアルバムでは楽曲構成やメロディー作りに大変気を配っていてグレードは確実に上がっていると思います。サウンド全体の雰囲気でありますが、基本的には内省的なムードが支配する中で楽曲がリードボーカルを中心に進行して行きます。陰鬱になる一歩手前で、踏みとどまっておりますね。アートロックに通じる、なんともしれない哀愁美が私にはたまりません。

このバンドの場合、最初のインパクトは大変弱いかもしれません。あくまでも個人的な見解でありますが、Soul CagesはMomentsで確実に化けたと思わせるものがありますし、自分達の世界観を確立させたと言ってもよろしいでしょう。序盤で登場するピッチカートのストリングスサウンドから、これまでと異なる何かが始まっていることを、大きく予感させるものを秘めていますね。その後で登場する場面ではハードな音が被さってきますし、メロディアスなリードボーカル・躍動的なアンサンブルなど聴き所おおいにあります。

その後は、彼らの術中に嵌ってしまい、全編に渡って独特の世界観を味わうことができました。このアルバムが持っている吸引力は、ある意味只者ではないかもしれませんね。正直言って、このバンドは一般受けするタイプではないでしょう。多くのポンプ系やネオプログレ系と違ってかなりハードな側面もあります。かと言ってプログレメタル勢のグループみたいにテクニカルに畳み掛けるタイプとも色合いが異なりますが、硬質なギターリフや重厚なリズムセクションが登場する場面もあり、この辺りはFates WarningSaga辺りが好きなリスナーには、アピールするものがありましょう。

内省的な中にも激しさを持ち合わせております。楽曲によっては歌詞から引き出される、なんともしれないエモーショナルな側面が、私の中ではたまりません。Fates Warningの静かめなProg Metal楽曲を始めとして、SylvanAntaresみたいなハード路線のネオプログレ系統が好きな人は、確実に楽しめると思います。地味ですが、でも非常に魅力的な作品を作ってくれたと、僕自身は強く思います。くどいですが、一般受けは残念ながらしないでしょう。でも聞く人が聞けば、「この良さをきっと認知してくれるはず」と信じたいです。ピンと来ない人には、それでお終い・・・だけど、Momentsに描かれている音楽世界や空気感にどっぷり嵌まれると、このアルバムは至高の作品として耳に大変心地よいです。(購入盤Review)

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