SUN CAGED
country: Netherland
style/genre: Prog Metal
website: http://www.suncaged.com/
related bands/artists: Lemur Voice, Within Temptation, Arjen Lucassen (Ayreon), Sphere of Souls, Marcel Coenen, Delphian, etc.
similar bands: Dream Theater, Lemur Voice, Meshuggah, Arabesque, Ayreon, etc.
artist info: 元Lemur VoiceのMarcel Coenenと元Within TemptationのDennis Leeflangの2人を中心に結成されたテクニカルProg Metalバンド



Sun Caged - s/t
Lion Music
(2003)

おそらく2003年にフルレングス・アルバムをリリースしたProg Metalバンドの中では、最も大きな注目を集めている存在と言えるのではないでしょうか。Sun Cagedは、完全な新人バンドか?と言うと、実はそうではありません。Lemur Voiceで活躍をしていたギターリストのMarcel CoenenWithin TemptationでドラマーだったDennis Leeflangといったミュージシャン達を擁しております。このアルバム「Sun Caged」をワールドワイドにリリースする前に、数年間ほどデモ作品の制作や契約を勝ち取るまでのプロモーション活動などを展開しておりました。元々このSun Cagedは、初期の段階では、Lemur Voiceで活躍していたギターリストのMarcel Coenenが核となって形成したProg Metalプロジェクトの一環として1998年〜1999年頃に始動したものが母体となっています。公式ページをくまなくチェックされた方はご存知だと思われますが、実はSun Cagedは既にデモ作品を3作ほどリリースしており、その初期の段階で各方面のProg Metalミュージシャンをゲストに迎え、Ayreonに近い形態をとっていました。1stデモ作品の「Scar Winter」には様々なメンバーが各方面から参加しており、Lemur Voice組からはGregoor van der Loo (singer)、オランダのProg MetalバンドForever Timesの女性シンガーLaura van Driel (singer)などが参加しておりますし、他には現Sun Cagedのアルバムで活躍しているWithin Temptationから参加したDennis Leeflang (drum), 同じく現ラインナップのRob van der Loo (bass/chapman stick)の2人が名を連ねているのは運命的な出会いだったのしょう。その他、KeyboardistとしてThijs Cuppenとハードコア・デスメタル寄りの唸り声を得意とするNick Hameuryなどが参加しており合計7人の集合体だったのです。Lemur Voice時代に培ったシンフォ・スペーシーなProg Metalサウンドの部分は少し後退しているものの、ヘヴィ且つコンテンポラリーなメタル・サウンドを導入した、ある意味実験的且つ前衛的な内容となっておりました。Prog Metal〜ある意味Meshuggahや後期のEldritchにも通じるNu Metal/Contemporary寄りなProg Metalメタル作品となっていて、個人的にはデモ作品にしておくには勿体無い非常に興味深い作品でした。その後、2枚目のデモ作品「Dominion」を発表します。この2枚目には、前回から参加していたメンバーで継続してプレーしているのはMarcel Coenen, Dennis Leeflang, Rob van der Looのみ。新しく参加してたのは若き天才キーボードプレーヤーJoost van den BroekとシンガーのSascha Burchardtの2人のみで前作がプロジェクト作品として境界線を越えたスタイルであったが、次第に自分達のやりたい方向性や焦点があってきた作風となっており技巧的にも優れたアンサンブルと個人技が特徴的な良質なProg Metal作品を作りました。その後、3枚目のデモを各プレスに配布し、契約を探る活動を展開し見事に海外ではフィンランドを拠点としているLion Musicから・そして日本ではAvalon/Marqueeより本格的にデビューすることとなった訳です。驚く事に、この段階でのSun Cagedのラインナップは、前作のデモ作品から流れを汲むメンバーが殆どであるが、新しいメンバーとしてかつてImperiumというアメリカでもLeviathan Recordsからアルバムをリリースした経緯を持つオランダ産テクニカル・スラッシュMetalバンドに所属していたリードボーカリストのAndre Vuurboomが正式に加入し、現代に至っております。

これまでの数年間、彼らはある意味、実験を繰り返し納得の行くまで自分達に磨きをかけていたように感じさせます。成長する時間を有効にフル活用していたような気配を感じます。さて、この1stフルレングスアルバムは、Lemur Voice時代やデモ作品時代の音源を聴いて待ち焦がれていたProg Metalファン達にとっては待望のアルバムとなりました。フルレングスのアルバムということでメンバーの面子を見てもデモ作品や過去の業績から、非常にテクニカル且つイントリケイトに攻めまくる演奏もあるますが、Andre Vurrboomの歌や曲を中心に据えたアンサンブルも大事にしているところを注目したい。ちなみに、ミキシングを担当したAyreonのArjen Anthony Lucassenのサポートなどもよい形で働いており、アルバム全体の音やプロダクションも大変良好であります。

1. Sedation
まずオープニングのSedationでは、部分的にであるが、まるでLiquid Tension ExperimentLemur Voiceの後期を思わせるテクニカル且つスピーディーな演奏パートが登場する。その後、ドラマティックな流れを大事にしながら躍動感を大事にした曲が進展していく。それにしても冒頭から非常にアンサンブルの質がとても高く、各メンバーの技量の高さに舌を巻いてしまう。これぞ、Prog Metalファンが望む展開やテンションの高さであろう。緩急や静動のパートが要所で上手く配置されており、構成力の高さと統一感を感じさせる。ある意味、この曲を気に入ればアルバム後半も楽しめると思う。歌が始まって、強く気付いた事は、歌やフレージングなど細かく分析しながら耳を澄ましていくと、まるであのLemur VoiceのサウンドがSun Cagedという新しい形態でもう一度部分的に甦ったかのような陶酔感を感じる。これは、個人的な妄想になるだろうが、この曲を通じてLemur VoiceからSun Cagedという新しい可能性を秘めたProg Metalサウンドに変貌を遂げる様子を捉えているという感想です。もちろん、このバンドはLemur Voiceではなく、Sun Cagedという全く違う生き物である。最年少メンバーのJoostによるキーボード演奏は、全くLemur VoiceのFranck FaberやSun Cagedにも参加したThijs Cuppen達とは違った側面から素晴らしいキーボードワークや個人技を繰り出しているし、他のメンバーによる演奏も濃密ですこぶる良い。他の楽曲でもそうだが、Rob van der LooのベースプレーやDennis Leeflanのリズムセクションは、大きなグルーブやエナジーそしてドライブ感を作り出すことに多大な貢献を果している。僕個人は、このアルバムの中ではこの曲を非常に気に入っており演奏面でも歌詞の面でも大変楽しんで聴いています。とにかく、このSedationという曲は、歌の内容や楽器陣の演奏などから、一番映像として思い浮かべるのが楽しい楽曲と捉えています。時間や空間の概念が崩壊し、生と死の狭間において様々な心象風景が移り変わっていき、次第に危険な領域に落ち込んでいくかのような・・・そういうことを思わせる曲だと思います。この曲では特に、Lemur Voice節ともいうべきサウンドが登場してなんだか嬉しくなりました。

2. Sun Caged
自らのバンド名をタイトルトラックにした楽曲。ハードかつドライヴィングする圧倒的なエナジーに魅了されます。1曲目よりもさらにヘヴィーな音像に満ちています。序盤のエファクトがかったボーカルパートは、どことなくFaith No MoreMike PattonPain of Salvationにも通じるものがありますね。コーラス部もキャッチーで分かりやすいですし、憂いや翳りを帯びたフレージングの持っていき方はMarcel Coenenの十八番でありましょう。この曲の2回目のコーラス以降に登場するインタールードの部分は、Lemur Voice的な流れを汲んでいて素晴らしいです。インスト陣の活躍も大変素晴らしく、特にここでのMarcel Coenenの突き抜けたギターソロが圧巻です。これってどうやって弾いているの?と思うぐらいの新世代スウィープ奏法みたいな感じで、ギターキッズは仰天するかもしれません。

3. Home
2曲目までとは異なり、たおやか且つスペーシーな雰囲気で曲が始まる。しっとりとしたAndre Vuurboomの歌によって導かれていくが、その後Heavyなギターリフとキーボードパートが顔を出し、次第に曲の雰囲気も重厚さを増していく。Marcel Coenenのギタープレーもハード目のものからソフト目のサウンドを場面・場面で使い分けている。やはりLemur Voice時代から培ってきたアトモスフェリック且つスペーシーなProg Metalサウンドが導入されており、いい形で曲に「侘びや寂び」を抽入している。

4. Soil
この曲は、元々ファーストDemo作品「Scar Winter」に収録されていたZombie Ressurectionの新録バージョンと言っても良いだろう。最初の「Anybody In There?・・・・Anybody Home?」という青年(女性?)の問いかけに答えるように「WHO...ARE....YOU?」と答えている男の声はおそらくゾンビだろう(笑)。この曲に関して言えば、原曲のバージョンをひつこく気に入っていたので、少し違和感があります。Andre VuurboomJoost van den Broekもよく頑張っていて原曲に忠実で素晴らしいバージョンに引き締めてくれているのですが、Zombie Ressurectionに元々あったGregoor van der LooLaura van Drielによる極上のボーカル・ハーモニーや魅力的だったカウンター・メロディー、そしてゾンビ役の(笑)Nick Hameuryのデス声部分などがごっそり無くなっているのが非常に残念です。元々この曲はリードボーカルを3人が分け合うスタイルだったのだが、Andreはそれをなんとか一人でこなす努力をしているので、そのことに関しては問題はない。あともう一つ、少しだけ気になったのはJoostのキーボードワークは、前任キーボーディストのThijs Cuppenの音色やフレーズに忠実なのだが、やっぱりキーボードのパーツも若干違和感を感じてしまう。根本的に2人が異なる音色選択やフレージングの使い方によるものだからこれは致し方ありません。オリジナル曲と新録でこの曲に携っているDennis, RobとMarcelは流石に堅実なプレーをしている。特にMarcelの伸び伸びとしたギターソロは、彼のキャリアの中でも、Universal Rootsと並んで僕が一番好きなソロやフレージングですね。

5. Hollow
Sun Cagedの公式ページ上やProgPower USA IVのサンプラーにも紹介されていたので、この曲が一番このアルバムの中でよく馴染んだトラックである。このアルバムの中では最も分かりやすい構成になっている曲だと思う。現在のラインナップの一番強みの一つは、歌メロもインスト部分もバランスが取れたインパクトのある良い曲を作ることにあるのではなかろうか。キーボードもダークな音色を強調したプレーをしたり、印象的なギターソロもうまく配分している。この曲では、Andreの伸びのびとした歌も大変良好に働いている。割とこの楽曲は、海外のSun Cagedのファンに受け入れられているようだ。

6. Closing In
Keyboardが印象的なフレーズを奏でながら、楽器陣は躍動感溢れる動きを作り出している。イントロから大変ドラマティックな作りとなっていて、歌のメロディーラインやフレージングもとても印象に残りやすいし、フックも満載です。個人的には、Closing Inは、Sedationと並んでとても好きな部類の楽曲に入ります。特にこの楽曲の場合、コーラスやその周辺部分ではAndre Vuurboomの歌を中心にギター、ベース、キーボード、ドラムに至るまで全てのメンバーの音が非常に美味なるコンビネーションや多面体を作り上げています。聴いていて心地がとてもよろしいです。とにかく緩急などのコントラストの対比が良好で、見事なハーモニーを奏でています。とても整合感があって、何回聴いても味わい深い。

7. The Eighth Day
6曲目のClosing Inから、余り間を空けずに続けてThe Eighth Dayがスタート。この曲も各部にフックが用意されていてツボにはまります。この曲に関して、耳をよくすませて聴いて行くと個人的にはDennis Leeglangのドラムワークが光っていると思いました。コーラスの後に出てくるInterludeパート以降では、とても気持ちのよいサウンドとインストパートが登場してスリリング。おそらく新約聖書あたりからインスパイアされているアイディアが、歌のフレーズにいくつか登場しているのが興味深い。この曲もSun Cagedが得意としている躍動感が漲っており、「孤独や寂しさ」といった心境の変化や移り変わりを感じさせるリリカルなところもミソでしょう。

8. Secrets of Flight
2曲目で登場したSun Cagedに近い雰囲気を持つ重化学工業系のずっしりとヘヴィ且つモダンなサウンドが前面に出ている。とても厚味があるサウンドで結構チャンキー且つクランチーな響きを持ってます。おそらくこの辺りのクランチー且つパワフルなエッセンスは、MesshugahDream TheaterAwake期が好きな人に大きくアピールすると思います。ハードな側面とソフトな側面が両方大事に使われている構成。前半部分では割と硬質かつ重厚な色合いが支配的でありますが、中間・後半部分から、Marcel Conenの必殺技と言ってもいいアトモスフェリック且つ翳りのあるギターサウンドが登場します。Marcelは、こういうヴォリュームペダルや、ディレイ、ピッキング、エフェクター等をフル活用させた、こういう翳りのあるアトモスフィアーとスペース感を作り出すのがとても上手だなーと思います。変拍子もアクセントとして上手く配置されていて、そういう諸々の構成要素をひっくるめてSecrets of Flightもこのアルバムの中では好きな部類の楽曲ですね。

9.Unchanging
ラスト9曲目は、Joostの美しいピアノ系のキーボード演奏で幕を開け、そしてプログラミングや打ち込みを施した効果音が聴いていて心地が良いです。この曲は、Andreの歌を中心に展開しているので、歌のパートが特に映えていてメロディーラインやサビ、フレージングも心に染み入ります。演奏部分もコンテンポラリー且つラウンジ的な味わいがあってラジオヒットも狙えそうなぐらい、とても引き締まった良い曲です。この曲で登場するMarcel Coenenのヒプノティックなギター奏法と唸りを挙げるギターソロとトーンが絶妙です。

まあ、あれこれゴチャゴチャと取りとめもない事を書いてますが、2003年にリリースされたProg Metalアルバムの中では良作の一つと数えられるでしょう。彼らの音楽を聴いたら表面的な部分で言うとDream TheaterのAwake期やMeshuggahのサウンドからインスパイアされたProg Metalという位置付けで語られる傾向があるでしょう。ですが、Sun Cagedの1stアルバムを全体的に通して何回か聴いた感触は、ところどころに懐かしいLemur Voiceの味わい深さがよい形で新しい彼らの方向性とブレンドされていて、そういった辺りが個人的にSun Cagedのアルバムを心の底から満喫できる大きな要因となっています。オランダ国内を飛び越えて、インターナショナルな活動をぜひ展開して欲しいと思います。MarcelやDennis達にとって新天地となる、このSun Cagedでさらなる飛躍を狙って欲しい。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤


Sun Caged - Artemesia
Lion Music
(2007)

オランダのメロディアス系Prog Metalグループ: Sun Cagedによる2枚目となるフルレングス。メンバーは、リーダーのMarcel Coenen(ギター)を除いて総入れ替えになっています。ニューメンバーとして、Paul Adrian Villareal (singer)、ゴシック風Prog MetalグループのDelphianと活動を両立させているRoel van Heldon (drums)を始めとして、キーボーディストにRene Kroon、ベーシストにRoel Vinkを迎えて新体制となっています。前作の路線をいかしつつも、作品自体のクオリティーをきちんとキープしているのが流石です。楽曲によっては、ストレートな路線もあれば、Marcel Coenenが以前在籍していたLemur Voiceの流れを汲む、妖艶なシンフォニックProg Metalタイプもあってニヤリとしていまいますね。当然テクニカルなユニゾンものや、コンプレックスなパートなどProg Metal系の音楽に求められているものは、たくさんあり楽しませてくれます。ボーカリストが変わったので、当然雰囲気は違いますが、僕個人は歌メロの質は、そんなに変わっていないと思いますが、新しいシンガーのPaul Adrian Villarealは、前任者のAndreに近い部分もありますが、違った色合のある歌い方ですね。むしろハイトーンの部分では、前任者のAndreよりも安定しているのではなかろうか?・・・とライブで見たときにそう思いました。僕個人はAndreもPaulも両方とも声質は好きだったりしますが、パっと聞いた感じメンバーチェンジをしていることに気づかない人もいるかもしれません。柔和で温かみのある声質の持ち主で、パフォーマンスは大変良好だと思いました。割と高音域やフレージングのもって行くやり方は、Enchant/Thought ChamberTed Leonardに似ていると思いますね。

聞き始めの印象としては、前作の方がよく練られていて完成度は高かったかもしれないと思いました。しかし、最新作も聞き込んでいくと、魅力がどんどん増してきます。新作のArtemesiaでは、「哀しみの情感や失われたものに思いを馳せる。また、それらのプロセスによって癒しや心の解放を経験すること。精神的な具象や夢〜不思議な心象風景から連想されるもの」等といったようなテーマやコンセプトなども含まれており、歌詞にもサウンドにも創意工夫が施されているという印象に変わってきました。前半の2曲Lyre's HarmonyA Fair Tradeは、彼らにしては割とストレートな路線でありながらもグイグイと聞き手を引っ張っていく印象。3曲目Unbornや4曲目Bloodline、5曲目のPainted Eyesでは、ボルテージが次第にあがって来る感じです。6曲目のテンポが速くスピーディー且つテクニカルなインストEngelbert The Inchwormで一つの山場を迎えます。後半も前半に似たテンションの高いサウンドを含めつつも、前作と同様割とメローでバラード風な佇まいのある楽曲や、少しラテン風な要素を交えたものも登場しています。割と楽曲指向が強めなものは、Marcel Coenenのスタッカートを強調したギターリフが前面に出てくることが多いんで、この辺りの路線が苦手な人がいるかもしれません。でも、やはりザクザクとした音は、気持ちがいいです。身をゆだねて何回も聞いたかいがありました、全体的に浸透してきました。前任のベーシストとキーボーディストが非常に敏腕かつ音のチョイスが素晴らしかったので、その辺りの違いが気になってしょうがいないという人は僕みたいに最初はのめりこみにくいかもしれませんが、最初だけです。当然Prog Metalグループが得意としているトリッキーな部分や変拍子もたくさん出てくるので、テクニカル風なものやコンプレックスなパッセージが登場するタイプが好きであれば、今回の作品も充分満足できるクオリティーを持っています。

新しいリズムセクションも、ステディーな安定感があります。ベースシストに関しては、Rob van der Looという逸材がすでにバンドにいないというのは少し寂しいですが、新しく加入したRon Vinkも頑張っています。2曲ほど、助っ人として元Lemur Voice絡みで、Barend Trompが参加しております。トリッキーなパッセージやベースラインで活躍しています。ドラマーはDelphianと掛け持ちしているRoel van Heldenですが、この人いいものを持っていると思います。前任者のDennis Leeflangに引けを全くとることのないポテンシャルの高いドラムワークです。当然Marcelは、ぶっ飛びのギターソロを披露していますが、楽曲によってはメロディアスに抑えたプレーにしていますね。新加入のキーボーディストRene Kroonは、これまた逸材のJoost van den Broekの後任ということで大変だったと思いますが、1曲目と2曲目だけ序盤、バックグラウンドのキーボード音が、「若干薄めかな?」と思いましたが、気になったのはホンの一瞬だけ。全般的にはよく頑張っていましたし、キーボードソロで活躍してますし、Marcel Coenenとのトレードオフやユニゾンなどでも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれます。(ちなみにJoost君、無事オランダの音楽院を優秀な成績で卒業されました。今後はAfter Foreverを中心に、たまにはプログレッシヴ方面でも活躍してほしいです。)

新作のArtemesiaでは、Sun Cagedが得意としているスペーシーで欧州系グループが持つメランコリックで叙情的な路線とリリカルなテーマをうまく融合させていると強く感じました。最近までMarcel CoenenのソロとSphere of Soulsの良かった印象が新鮮に残っていたので、どこかで始めのうちは強烈なインパクトを受けたという域には自分の中で達していませんでした。ですが、聞いていくうちにドンドンと嵌りました。Sun Cagedらしいメロディアスで分かりやすくもソフィステケイテッドなProg Metalを心がけているなーと思いました。頭をスッキリとさせた状態で、繰り返し聞き込みと良さが充分伝わってくるはずです。それ以降はアルバム全体バッチリ楽しめます。うん、やはりSun Cagedは大変素晴らしいですよ。(プロモ盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

discography:

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