TOUCH, JOHN JEFF
country: Greece
style/genre: Melodic Rock, AOR, Hard Rock, etc.
website: http://www.johnjefftouch.com/
related bands/artists: Phenomenon, Vision, S.I.N., etc.
similar bands/artists: Vision, Queen, etc.
artist info: 数々のセッション活動やHR/HM系グループなどで活動をしていたギリシャのボーカリスト。



John Jeff Touch - First Touch
Lion Music
(2008)

ギリシャを拠点に欧州を主戦場に活動しているHard Rock系シンガーの1stソロアルバムです。全くの無名のボーカリストかと思いましたが、これまでに既に幾つかのバンドでの活動が評価されている人物のようです。約4年前にリリースされたVisionのアルバムに参加したことや、ドイツのS.I.N.などを含む欧州のロック系バンドとの活動が評価されている模様です。ソロアーティストとしての本格的な第一歩をLion Musicから踏み出した訳ですが、John Jeff Touchの目指している方向はテクニカルなギター主体のものでは全く無いので注意してください。全体的には新感覚のメロディアスなロック〜AOR系に位置するタイプの音楽をやっています。

自身がホームページなどで紹介しているように、目標としているアーティストとしてはKip WingerQueenFreddie Mercury達のようですね。このアルバムを通しで、何回か聴いてみて感じましたが、なるほど確かに彼らの影響が大きいことが伺えます。当然自分の歌声を活かした楽曲指向のものになっています。音楽のタイプは、メロディアスなハードロックからアトモスフェリックなポピュラーサウンドまでを内包しています。声のトーンやスタイルは、Great WhiteJack Russellを凄くマイルドにしたような感じと言えば伝わるでしょうか。それと同時に抑揚のつけかたなどは、AbydosにおけるAndy KuntzMarillionSteve Hogarthぽいような気がして面白いなーと感じました。

キーボードやストリングス系によるオーケストレーションが目立つところは、Kip WingerQueenそしてAbydos辺りをお手本にしているのかもしれません。地味めのアレンジではありますが、キーボードやシンセ・プログラミングなどにより耳に気持ち良く浸透してきます。どうやらアトモスフェリックなNeo-Prog系タイプとメロディアスなHard Rockの中間にあるようなところを狙っているのかもしれません。畳み掛ける場面は殆ど登場しませんが、躍動的でエモーショナルな場面はところどころに登場してきます。参加しているSotiris Gogosのギタープレーが前面に出てくる場面は、個人的には耳を惹くところがありました。中々に流麗な演奏が楽しめるので、ギタープレーヤー系のリスナーにも注目していただける可能性があります。

リード・ボーカルを中心にした、色んな可能性に挑戦しようという意気込みのようなものは、John Jeff Touchの音楽から充分に伝わってきました。しかし、刺激的な音楽やテクニカル指向の演奏技術で畳み掛けるタイプではないので、その辺りを期待しすぎるとJohn Jeff Touchのソロアルバムは物足りないと感じることでしょう。新感覚のサウンドは内包していますが、どちらかというと強烈な個性を発散しているタイプとも違うので、この辺りをどう発展させていくかが今後の大きな課題点と言えるでしょう。個人的には、First Touchアルバム全体のサウンドは気持ち良かったのですが、ハード寄りでテクニカル指向の演奏中心のものを求めている人には物足りないということを覚悟しておいてください。目指している路線は気持ちがいい音楽なんで、これを出発点に頑張ってもらいたい。http://www.myspace.com/johnjefftouch (プロモ盤Review)

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