VIGILANTE
country: Japan
style/genre: Prog Metal, Technical Power Metal,
website: http://members.aol.com/vigiletter/
related bands/artists: Tiananogue, Chaos Control, etc.
similar bands/artists: Lethal, Fates Warning, Queensryche, etc.
artist info: 日本は埼玉を拠点とし、数多くのライブギグを展開している正統派Progressive Metalバンド
discography: Chaos Pilgrimage (1998), Edge of Time (1999), Cosmic Intuition (2004)



Vigilante - Chaos Pilgrimage
Massacre Records
(1998)

日本最強のPROG METALバンドの革新的デビューアルバム。パワーメタルやテクニカルメタルが持つ可能性をさらに推し進めたその高い音楽性は国内よりも海外で評価されています。このバンドもじつにミュージシャンシップが高く、それぞれのメンバーの実力の高さを世に実証した作品。1枚目のアルバムにはよりドラマティックな感性を感じ取ることができる。日本でこれだけのトータルな意味で楽曲のレヴェルの総合性が優れているメタルバンドは少ないが、VIGILANTEはそれをクリアしているかのようです。


Vigilante - Edge Of Time
Massacre Records
(1999)

日本を飛び越えてスケール間の高いProg Metalを演奏している世界のVigilanteの現時点では2枚目。このバンドは本当に日本の中ではピカイチの実力とテクニカルな演奏力を誇っていると思います。1枚目のアルバムではドラマ性を強く感じさせるProg Metalを演奏していますが、2枚目のアルバムではMetallicaやAnnihilatorなどにも通じるパワーとテクニカルを彷彿させるProg Metal系でもどちらかといえば正統派テクニカルパワー系の分野のエキスパートであるということを証明しているように思います。メリハリもはっきりしていますし、テクニック、楽曲、演奏も日本Prog Metalシーンの中でも文句なしでトップでありましょう。日本のバンドに関しては最も弱点として指摘されがちなシンガーの部分もないと思います。なぜならワールドクラスの実力を誇る丹羽氏のハイトーンや歌のテクニックがあるからです。バンドのそれぞれのメンバーの演奏力も迫力ありますし、日本を飛び越えヨーロッパ方面でその評価が高い。日本のバンドで今凄いバンドは?と聞かれたら、現時点ではVIGILANTEが凄いね・・・という返答がヨーロッパのメタルファンから返って来るという状況で、彼等の凄さはライブで実感して欲しいというのは、うちのサイトでも力強いレヴュ−や書き込みでおなじみのeijiさんの談ですが、このアルバムでもそれが証明されていると思います。いやー日本だけの活躍が勿体無いぐらいの素晴らしいProg Metalバンドということでうちのサイトでも応援したいバンドであります。


Vigilante - Cosmic Intuition
Eternal Energy
(2004)

前作をリリース後、久しく待ち遠しかった極東最強のProg Metalバンドによる通産3枚目のアルバム。過去の作品のクオリティを凌駕する、傑作になっています。現在のところは、日本でのみしか発売されていないようですが、このアルバムが前2作と同じく欧米で流通されることに期待です。1stのChaos Pilgrimage、2ndのEdge of Timeと比べると、より大きく前進・進歩を遂げたのではないでしょうか。世界のFates Warning, Sieges Even, Psychotic Waltz, Mind's Eye, Pain of Salvation, Dream Theater等々のように新境地を開拓し、見事にそれを自分達の中で消化しきったという印象を持ちました。深遠なテーマに沿ったProgressive Metalアルバムに仕上がっていると思います。8月15日をリリース日に設定したことからも窺えるように、このアルバムは混沌とした現代に喝を入れるようなコンセプトが貫かれていると思います。これまでも、彼らは欧州のメディアで大変評判が良いバンドでしたが、我々の予想を遥かに越えたスケールの大きな充実したアルバムを完成させたと断言したい。日本のシーンだけでなく、プログレメタル全体のシーンの中で考えても、高く評価をされる価値のあるものであります。現時点においては、Cosmic Intuitionが彼らのキャリアの中でも最高傑作と言えるのではないでしょうか。以前から、世界のシーンでも渡り合える実力を持っていると個人的には強く思っていましたが、トップクラスのProg Metal/Technical Metalバンド達と比べても何の遜色もありません。全体を通しての印象ですが、無限に広がっていくかのような至高のスピリッツを強く感じました。そして、それぞれの楽曲が強烈で説得力を持っています。よい曲というのは、本当に雄弁に魂に語りかけてくるものだなーと認識を新たにしました。

オープニングのChasing Timeから、もうゾクゾクさせられました。Mattias Norenによって描かれたジャケットにリンクするかのような、どこまでも広がっていく世界を持った楽曲です。アコースティックなギターの調べ、アトモスフェリックなKeyboardサウンド、そして丹羽英彰氏の柔和な語りかけのような歌に吸い込まれていきます。間髪いれずに、タイトルトラックCosmic Intuitionに流れ込んで行きます。Psychotic WaltzとFates Warningに通じる、テンションの高い緻密でパワフルな演奏を楽しむことができます。3曲目のChains And Emotionの出来栄えには、本当に圧倒されました。特にこの楽曲は、今までのVigilanteの作品の中で一番好きなメロディアスでドラマティックな楽曲に仕上がっています。丹羽氏のボーカルワークを中心に、とても素晴らしい出来になっていますね。そして4曲目のIn Seach of Secretでは、彼らが本来得意としている勢いのある硬質でソフィスティケイテッドなパワーメタルで疾駆していきます。私の場合、特にオープニングから4曲目までの流れが、とても気に入りましたね。意外だったのは、これまでのVigilanteには見られなかったような新しい側面を見せてくれる5曲目Siva's Cryと6曲目Psychedelic Hypnosisは、オランダのSymmetryに通じるようなスケール感を持っていると感じました。その他、Traces of Dream, Promised Salvation, Hollowed Garden, Quiet Gardenとスリリング且つダイナミックな楽曲の流れをキープしていきます。そして、アルバム最後に収められているナンバーAlone In The Wastelandで結論に達します。とにかく全編、飽きさせない構成になっておりますし、要所ではレイヤー状になった包み込むようなキーボードのサウンドもアクセントになっていますね。作品全体を一つの流れとして、楽しんでいただきたいアルバムになっております。

これまでと同様で、丹羽氏による、とてもクリーンなハイトーンは健在です。特に顕著だったのは、ボーカル・パフォーマンスが、とてつもなくエモーショナルで、歌メロも大変説得力があり魅了されました。アルバム全体を通しても、彼にとってベストに入る表現力だと思いました。また、演奏陣の表現力と活躍も大変素晴らしい。新しく加入した山市修也氏の骨太なグルーブと、ダイナミックなドラミング・ワークは、Vigilanteのレベルをさらに上に引き上げることに大きく貢献しております。底辺を支えつつ重要な位置を占める海野真氏によるベースが心地よい。Vigilanteがデビュー当時から大切にしてきた、大本浩史氏と堀江一彰氏によるツインギタープレーが白眉となっておりますし、構築されたメロディアスなリードプレーがたまらなくテイスティーです。

全体を見渡して今までのVigilanteには、感じられなかった言葉ではいいようの表せないような、なにかを振り切ったような・・・限界点や境界線を越えた地点に到達し、さらに前進をするのだという意思の強さを感じました。もちろん、これまでの作品を愛してきたリスナー達の溜飲を下げることは間違いないと思います。気づいてみたら、Vigilanteが完成させたこのCosmic Intuitionに心底惚れてしまったという感じです。演奏がテクニカルで巧いとか、楽曲の展開が凄いというのも勿論ある訳ですが、そういった表層的な部分だけで評価をしたくありません。なんといっても、楽曲全体の出来が素晴らしいです。グイグイと引っ張っていく力を持っておりますし、魅力に溢れています。あくまでも私個人の見解に過ぎないかもしれませんが・・・・私の中ではSieges Even、Fates Warning、Psychotic Waltz、Dream Theaterなどの強豪トップクラスと肩を並べたという考え方に落ち着きました。はっきりいってProg Metalの歴史に残る名盤だと声を大にしていいたい。

PILGRIM WORLD推薦盤

Back to [V] Section
Back to Review Index (all genres)

Go to Top Page