VILJANEN, ELIAS
country: Finland
style/genre: Melodic Metal, Guitar Instrumentals, HR/HM, etc.
website: http://listen.to/axemaster
related bands/artists: Sonata Arctica, Evil Spirit, Lars Eric Mattson, etc.
similar bands/artists: Torben Enevoldsen, Patrick Rondat, The Mystic Hall, Nightscape, etc.
artist info: Sonata Arcticaのツアーにサポートで参加したことで、着目を集めつつある若手の敏腕ギターリストのソロ。



Elias Viljanen - The Leadstar
Lion Music
(2005)

フィンランドを拠点に活動をしているElias Viljanenと名乗るギターリストのソロアルバム第2弾。インターネットなどを徘徊していて初めて知ったというか驚いたのですが、なんとSonata Arcticaのツアーで日本にも助っ人ギターリストとして活躍したそうですね。ちょうどレヴュー的なタイミングとしては、Sonata Arcticaのツアーに参加ということで紹介するにはタイムリーかもしれません。Elias Viljanenの作品は当然初めて聴いた訳ですが、意外なことにギターリストのソロとしては楽曲指向の強いソリッドなギターインスト作品となっています。北欧のMelodic Power Metalに通じる一方、どこかアメリカ産のHR/HMの要素も感じられる、大変分かりやすいな仕上がりになっています。なぜかボーカル入りのトラックは無いのでありますが、ボーカルが入っていてもおかしくない楽曲構成になっています。主役は当然Eliasによるギターソロになるのですが、分かりやすい旋律を主体にしております。アップテンポなものもありますが、全体的にはドッシリとしたミッドからアップテンポの中間にあるようなサウンドです。フィンランドというと、ついつい先輩格のStratovariusNightwish辺りと比較されてしまう運命にあるかもしれませんが、個人的には彼等にそんなには似ていないかなーと思いました(ただ聴く人によっては、類似点を見つける人がいてもおかしくないでしょう)。やはりLion Musicから出ているということで、あのレーベルに通じるサウンドかというと、彼の場合はアプローチ的にはスタンダードなHR/HMサウンドを指向しています。強いて似ているかなーというスタイルで見ていくとSection Aで活躍しているTorben Enevoldsenのソロ作品やフランスのPatrick Rondatのスタイルをもっとストレートで難しい部分を極力そぎ落としたような感じです。フィンランド、そして北欧ということでネオクラシカルなサウンドも根幹にはあると思うのですが、個人的には思ったほど前面には出ていない気がします。彼なりにバンドを意識した内容に仕上げており、よく頑張っているのではないかと思いました。テクニカル指向にならずに、分かりやすいものを目指しつつ、自分が必要とされているところでリードプレーをビシっと決めるというタイプの人という印象を持ちました。今後は自分自身のバンドであるEvil Spiritと平行して、Sonata Arcticaの活動も含めて忙しくなるのかもしれません。いろんなものを吸収しつつ、どんどんと伸びていく可能性を秘めたミュージシャンと言えるかもしれません。(プロモ盤Review)

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