VOICES: A Tribute to DREAM THEATER
country: Multi-National (United States, U.K., Italy, Spain, etc.)
style/genre: Prog Metal, etc.
website: http://www.adrenaline.it/
related bands/artists: Evil Wings, Moon of Steel, Aztec Jade, Accomplice, Empty Tremor, Overlife, Fifth Season, CMKY, Eleventh Hour, etc.
similar bands/artists: Dream Theater, Fates Warning, etc.
artist info: イタリアのAdrenaline Recordsが主催のDream Theaterトリビュート企画。



Voices: A Tribute to Dream Theater
Adrenaline Records
(1999)

様々なミュージシャンやグループによって企画されているカバーアルバムやトリビュートもの。色んなものがリリースされており、それぞれのリスナーなりの楽しみ方があるのではないでしょうか。なんとDream Theaterのトリビュート・アルバム「Voices: A Tribute to Dream Theater」も1999年にAdrenaline Recordsからリリースされています。Dream Theaterが登場して以来、彼らのサウンドや演奏形態が、数多くのグループに多大な影響を与えているのは、ご存知のことだと思います。こういった企画アルバムがリリースされるのは、自然な流れと言えるでしょう。このアルバムを購入する前に、内容に関して色んな評価が飛び出していたことが記憶に新しいです。

このVoicesですが、2枚組となっております。1枚目は、各グループによるDream Theaterのカバーが収録されています。聴き手によって、色んな評価や感じ方などあると思います。Dream Theaterの楽曲を完全コピーするのは、かなり至難の技を要する訳ですから、「音色やアプローチが全然違うから駄目」という風にシビアにならずに楽しんでもらえればと思います(^^;)。どのグループも、DTの名盤Images And Wordsからカバーしているものが多いですが、イタリア出身のMoon of Steelや英国出身のFifth SeasonなどのようにFalling Into Infinityからカバーしている楽曲もあって興味深いです。個人的にはEmpty TremorFifth SeasonEleventh HourEvil Wingsなどによるアプローチの仕方や演奏形態などを含めて楽しみました。Empty Tremorはメドレーを始め、A Change of Seasonの楽曲にも果敢に挑戦しており、若さと勢いがあって頑張っております。

2枚目はそれぞれのグループによるオリジナル曲が主に収録されております。イタリアからは、4組エントリーしています。中堅グループのEvil Wingsを始め、当時まだ新人として活動が注目されていたテクニカル系のEmpty Tremor、女性ボーカルを含むアトモスフェリック風味も加味したProg Rock/MeatlバンドのMoon of SteelCMKYなどが参加しています。CMKYのオリジナルは、イタリア語によって歌われており少しフュージョンの要素を入れたProg Metalサウンドを得意としている様子で、良好です。アンサンブルが強靭なところが頼もしいという印象です。

アメリカからは3組参加しております。2ndアルバムが印象的なProg MetalバンドAztec Jade、ポンプ寄りのハードロックバンドAccomplice、東海岸で活動をしていたDream Theater/Fates Warning的なアンサンブルを得意としているEleventh Hour、それぞれのオリジナルが1曲づつ収録されています。まだこの当時は、Aztec Jadeもキャリアをスタートしたばかりだったせいか、サウンド的にも荒削りな部分もあります。ですが、既にこの時点で素晴らしいボーカルメロディーを特徴としたアンサンブルを展開しています。個人的には、Eleventh Hourのオリジナルもカバーもかなりいいところを見せていて素晴らしいものがあると思いました。Accompliceに関しては、あともう少し刺激さとスリリングさが欲しいところだなーというのが正直な感想です。

他のヨーロッパ組としては、スペインからOverlifeと英国のFifth Seasonが、やはり1曲づつオリジナルが収録されています。2ndアルバムは割とProg Metal指向が強くなっているものの、Overlifeが提供した楽曲は、かなり疾走感溢れるHelloweenタイプの音楽になっております。その楽曲に関しては、他のバンドと比べると随分趣きが異なりますね。Fifth Seasonは、他のバンドと比べると個性の強い独特のProg Metalサウンドが味わえたので注目しております。ダークな質感を伴いつつ、ギターオリエンテッドな演奏を中心としたプレーを得意としていますね。

最後に感想ですが、どのグループも楽しくやっているなーと思いました。演奏やプロダクションの見地からみて、完成度の高いものもあれば、荒削りで勢いを感じさせるものを含めて色んなアプローチの仕方をとっていますね。僕個人は目くじらを立てるほどのものではなく、安心して楽しむことができました。色んなトリビュートやカバーアルバムがリリースされていますが、このアルバムはDream Theaterへの熱き思いや憧れが伝わってくるかのようであります。完全コピーを期待する傾向にあるピュアリストのリスナーには、はっきりいってお薦めできないでしょう。ですが、オリジナルの曲を含めて、それぞれのバンドがどのように取り組んでいるのかを抽出して楽しむには、もってこいかもしれませんよ。聴き手によって、随分と印象が違うのでシビアに聞きすぎる傾向のある人は、ガッカリしないでくださいね。興味がある人は、ぜひどうぞお試しあれ(^^)。(購入盤Review)

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