ENCORES, LEGENDS & PARADOX (EL&P Tribute)
country: United States, U.K., Russia, etc.
style/genre: Prog Rock, Prog Metal, etc.
website: http://www.magnacarta.net/
related bands/artists: Magellan, Dream Theater, Jordan Rudess, Jethro Tull, Yes, Niacin, Cairo, Erik Norlander, Robert Berry, etc.
similar bands/artists: EL&P, etc.
artist info: EL&Pに思いを馳せたトリヴュート企画。Magna Cartaの企画ものの中でも、秀逸な作品。



Encores, Legends & Paradox (EL&P Tribute)
Magna Carta
(1999)

Prog Rockシーンにおいて、燦然と輝くキャリアを誇るEmerson, Lake, & Palmerを取り上げたトリヴュート企画ものです。中でもRushトリビュートのWorking Manと同様に非常にスリリングなトリビュート作品になっているのではないかと思います。基本となるベースというかアレンジの下地は、大半がRobert BerryMagellanTrent Gardnerが仕切っております。アレンジやアプローチなどを含めて、個人的にはとても新鮮だなーと思います。新旧のProg系やProg Metal系の人達が一緒に集まってワイワイやっているところが楽しいです。Trent Gardnerが携わっているものは、途中でMagellan色が濃いEL&Pになっていて大変スリリングなものになっています。でもEL&Pの完全コピーを期待するピュアリストの人達は、この作品しっくりこないかもしれませんね。

演奏的には、どの人達も見事ですし、James LaBrieDerek Sherinianが参加しているものは、自身のソロワークスに通じるものがありますね。シンセリードのみの参加ですが、Matt Guilloryが演奏しているパートは、既にEL&PでなくてDali's DilemmaMullmuzzlerしていて、僕はニヤリとしてしまいました。Eric Norlander, Mark Robertson (Cairo), Igor Khoroshev達が参加しているものは原曲を意識した感じで、彼らのパフォーマンスにも自然と関心を強く持ちました。Jordan Rudessのバージョンは、もろジョーダンのテイストが濃くなったものになっています。Jordan Rudess自身は、「EL&Pが大好きだ」というのを公言しているせいか、とても楽しそうにプレーしているのが伝わってくるかのようです。忠実なところは忠実に、そしてスペースがあれば、伸び伸びと自分らしさを出しています。各曲そして参加しているミュージシャンによって、ELPの解釈がそれぞれ違うのが面白いですが、いやーとにかく個人的なハイライトはTrent Gardnerによる解釈が非常に斬新でとっても楽しませて頂きました。 またRobert Berry達によって手がけられたアレンジメントから演奏形態などに至るまで、それぞれの解釈の仕方に注目です。NiacinJohn Novelloによるオルガン・ソロも、自身が持っているコンテンポラリーでジャジーなテイストを強調しているかのようであります。

どうしてもKeyboardistそれぞれの活躍に耳が行ってしまうと思いますが、シンガーの活躍にも注目です。John WettonやRobert Berryによるエモーションを込めたパフォーマンスや、迫力満点のGlen Hughesのソウルフルな歌、それからメロディアスに歌い上げるJames LaBrie達と、EL&Pのオリジナル作品で歌っているGreg Lakeのボーカルラインを比較しながら味わって欲しいなーとも思います。人によっては好みは随分分かれると思いますが、本職ではなさそうだけどTrent Gardnerの歌も味わいがありましたね。あと意外と活躍しているのがギターリストやベーシスト達で、この人たちのプレーやパフォーマンスも中々に渋いです。個人的に印象に残ったのはMarc Bonnilaの流麗なギタープレーと、いぶし銀のMartin Barre(Jethro Tull)によるフレージングを大事にしたプレーであります。ベースパートは、ほぼ全編に渡ってWayne Gardner (Magellan)とRobert Berryが担当して堅実でありますね。意外なところでは、Jerry GoodmanMark Woodといったバイオリン奏者も熱演しております。忘れてはならないのは、ドラマー達のスリリングな競演で、さすがSimon Phillipsのプレーが大変心地よく素晴らしいドラムワークを繰り広げているのを筆頭に、Mike Portnoy、これまた渋くベテランの味わいが出ているJethro TullのDuane Perry、パーカッションをいかした内容を提示しているPat Mastelotto(King Crimson)などのパフォーマンスも重要な位置をしめていると思いました。

他にもGeoff DownsPeter Banksなどを含めてベテランのProg Rockミュージシャンと若手のProg Metalミュージシャンが一堂に会しており、色々と楽しめてしまうトリビュート作品です。数々のトリビュートアルバムが出ていますが、このアルバムは個人的には数々あるトリビュート作品の中でも、一番楽しめたものの一つです(ちなみに僕は特に完全コピーには全くこだわらないタイプの人間であるということをご了承ください)。これを機会にEL&Pに興味をもった人は、それぞれのカバー曲が収録されているEL&Pのオリジナルアルバムも楽しんでいただきたいなーと思っております。くれぐれもELPの丸ごと完全コピーは期待しないほうがいいです。でも基本線は非常に忠実だと思いますし、参加しているミュージシャンの色合いがそれぞれ出ていて面白いというか、自分は凄く楽しんじゃいました。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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