PROGDAY ENCORE?
country: U.S.A., Italy, Spain, Panama, Brazil, Japan, etc.
style/genre: Prog Rock, Symphonic Rock, Neo-Prog, Hard Prog, R.I.O., Fusion, World Music, etc.
website: http://www.progday.com/
related bands/artists: Discipline, Glass Hammer, etc.
artist info: アメリカで例年行われているProgdayフェスティバルのライブ演奏を録音したオムニバス・アルバム。



Progday Encore?
Independent Release
(2000)

Progdayというのは、アメリカで行われているインターナショナルな野外プログレ・フェスティバルのことであります。Prog Rock系統を中心にした、アメリカのフェスティバルの中では、90年代以降、例年コンスタントに続いております。勿論現在も継続している息のとても長いもので、NEARFestに並んで大変親しまれているイベントのようであります。参加しているバンドも、様々で参加している国籍もバラエティに富んでおります。シンフォ系、ネオプログレなども含めて、我々が持っているイメージの「プログレ」のバンドのライブ音源が収録されておりますし、面白いところではユーロロック系やレコメン系もいます。 継続は力となっているようで、この祭典を始めたProgdayの領袖、Peter Renfro氏も思い入れなどやフェスティバル出発・展開の経緯などをオートバイオグラフィーのような形で語っております。えー、これはボックスセットになっており7枚のCDが入っています。流石に細かくはレヴューするつもりはありません(でも極力かけるだけコメントを書きます。笑)。ここ数年に渡ってゆっくり・じっくりと攻略していこうかなーと思っているうちに、随分時間が経ってしまいました(笑)。とりあえず、CD7枚に収録されているアーティストやバンドを中心にランダムで聴いた感想を綴りたいと思います。

Cloud Nine
現在はOzone Quartetという名前で活動をしているフュージョンロックタイプのバンド。重々しいグルーブと変拍子を武器にしていて、雰囲気もダーク。私はこういうの好きですね。でもなじむまでに少し時間がかかったかも。

Discipline
プログレに詳しい人によると、ネオプログレ的サウンドにVan der Graaf Generatorの影響を感じさせるそうな。確かにボーカルの呟き系のうつむき加減な、暗さと儚さ入れてます・・みたいなな歌い方は、VDGGの影響、特にPeter Hamill氏を敬愛している様子が伺える。でもそれだけにはとどまらないと思う。とにかく彼らの楽曲は一つ一つが物凄く長い。長くてもあきさせない楽しい構成になっているSpock's Beardなどと違って、気を長くして取り組んだほうがよいであろう。最初は、とってもソフトで静かに導かれていき、中間部からラストにいたって盛り上がりを見せる。静かな波が段々と高鳴っていき、いつのまにか大きなウネリの中に身を浸らせていくかのような醍醐味が味わえる。嫌いな人もいるかもしれないが、僕は結構DISCIPLINE好きですねー。好きな人には楽しんでもらえるのではないかな。

Ars Nova
日本を代表するレディース・プログレトリオ。巷ではよくELPと比較される彼女達ですが、日本人独特のキーボードを主体としたロックサウンドだと思う。ELPほどテクニカルで攻撃的とまでは言わないかな?。曲によっては割とゆるやかな変拍子ビートを取り入れて、ダークに攻める感じもします。でも確かに割とハード目の曲もあったりしますが、イタリアのプログレからの影響も受けつつ自分達の完成で昇華させているという感じで、海外でも人気を集めておりますね。

Galadriel
スペインのバンドだったかな?。ユーロロックという感じであります。割とピアノの音を主体にした演奏形態で、たおやかで聞き心地や感触はいいと思います。ですが、どうも右から左へと油断すると、次に行ってしまっているという感じでしょうか。まだ僕の中では凄く楽しめたという領域に行ってません。もう少し聴きなおす必要がありかな。

Deus Ex Machina
このバンドは非常に面白いし、個人的にはとても楽しみました。イタリアのプログレバンドですが、これもプログレに詳しいリスナーの方ならばAreaを彷彿させるという感想を持つのではないでしょうか。体力勝負のかなりテクニカルに攻勢をかける演奏でビシバシと決めまくり、キーボードも活躍し、躍動感があって私の好みど真ん中です。ただやっぱり少し捻りがあったり一筋縄でいかないものもあり聞き手によっては好みが分かれるでしょう。割とソフトな楽曲もあったりとしますが、彼らの真骨頂はハードな曲で発揮されるという感じです。イタリアの有望株という存在です。

Smoking Granny
うーん、このバンドもどう評していいのか頭を悩ませてしまいそうです。割とジャズロック的な側面を持つ楽曲は、楽しめました。でもミニマル的なアプローチの、淡々とした音フレーズが続いたり、変なノイズぽい音が延々つづくものもあったりと、頭の中が???状態でいつのまにか曲が終わっているって感じのものもありました。ただジャジーな感じのものは結構楽しめましたが、私の好みとは、少しかけ離れているかもしれません。

French TV
海外のプログレというかR.I.O.大好きリスナーからは絶大な支持を受けているバンド。ジャズロックぽいことをやっていますが、レコメン入っていると思いまう。自分もいまいちレコメンとかリオ系のプログレの中でも左側より(?)のサウンドは詳しくないのですが、どうもそういう感じの影響も見られます。インプロとか即興部分を絡めて、演奏面は面白いという印象が残りました。好みの路線とは少し違いますが、変り種が好きな人は楽しめるかも。かすかにSamla Mammas Mannaからの影響もあるかも(ド素人の意見なので、あまり本気にしないでくださいね)。ところどころでテクノぽいようなキーボードの音が飛び出したりもしましたね。

Providence
なんと日本からも参加しているバンドが他にもいました。北海道を拠点として活動している硬質な演奏も得意とするプログレ系バンドです。ハードなパートではMarillion + U.K.的な勢いもあり、プログレメタル的なヘヴィさもありますね(メンバーのどなたかは、かなりPlanet Xを好まれるそうで、U.K.ぽいようなところやテンションの高い部分はその辺りの影響が少なからずあるのかもしれません)。ソフト路線の曲もありますが、個人的にはプログレメタル〜プログレハード的部分が突出するところは、興味深かったです。ボーカリストは女性の方ですが、うーん歌の部分は聞き手によって個人差がありそう。日本のプログレが好きな人は楽しめると思いますが、僕の好みのストライクゾーンからは少し距離があります。でもかすかにJapanese Metalにも通じるところもあって、もしプログレではなくJapanese Metalとして聴くならば、歌は合っているし、このアプローチはアリ・・と思います。プログレメタル的な感じで聴いてしまうと、演奏面はハードで好きなタイプなのだけど、独特の和風の歌に私は違和感を感じました(でも歌い上げるタイプの人なので、Japanese Metalあるいは日本ハードプログレが好きな人にはど真ん中で楽しめると思います)。歌詞の内容は割と文学系入っているのかな?。

Volare
前回聞いたときは、右から左に流れてよく理解していなかったアメリカの現代派プログレバンド。少しジャジーな感じがするが、プログレに大変詳しい方によると、彼らは所謂カンタベリーという流派の影響を色濃く持つアメリカのバンドだという。確かに同じアメリカでもEnchantSpock's Beardといったバンドの音になじんでいる自分にとっては、かなり違うベクトルを持つバンドだと思う。むしろ上でも紹介したFRENCH TVに似たものを感じるけど、やっぱり彼らとも若干違う。むしろイタリアとか英国のバンドがプレーする世界に近いものもあるけど、やっぱこうドライで淡々としながらも、ここぞというときにはエレピが目立つホンワリとしたサウンドが登場するが、一方でバシバシと決める演奏もあるという感じ。でもインプロというかアンサンブルの妙を楽しむということか。決してヘヴィーにとことん攻めるわけではないが、味わい楽しみました。初めて聴いた時と比べると印象は大きく向上。やっぱり聴きなおし作業は大事かも。

Salem Hill
アメリカのNeo-Prog系サウンドを標榜しておりました。メロディアスでキャッチーな音楽性を重視しており、歌モノを得意としている様子でした。音楽的には、この音源に関してはKansasをリスペクトしている様子が強いと思いました。メロディアスなProg Rockとして個人的には楽しむことができました。ゲストにDavid Ragsdaleが参加しており、Kansasのカバー曲もかなり嵌っていました。最近の作品は、割とコンプレックスで緻密な演奏力も前面に出しているということですが、それを伺うことがライブ音源からも感じました。いいものを持っているバンドだなーと印象に残りました。

Equinox
以前ややこしいことに、Equinoxと名乗るプログレバンドが何個か存在しているという話をしました。このバンドは、パナマ出身のテクニカルシンフォなバンドという印象をもちました。流れるようなスリリングな演奏が登場し、私はとても楽しむことができました。Enchantの初期辺りが好きな人にも案外楽しめるのではないか?と思いました。インプロヴィゼーションも中々濃密に展開しており、ブックレットを見る限り若手で結成されている感じですが、手ごたえは凄くよくて印象に残りました。いい若手グループなので、頑張って欲しいですね。演奏力もしっかりとしており、良いなーと個人的には思いました。最近はどんな活動をしているのだろう?とも思いました。

Glass Hammer
ご存知アメリカのシンフォ系Prog Rockバンド。アルバムによってメンバーが異なるのでしょうか?、僕はChronometreeは少しピンとこない楽曲もありましたが、演奏はEL&PCairo的な感じでノスタルジックな雰囲気も出したりとしているものは良いと思いました。Perelandraアルバムからの楽曲Time Marches Onのライブ演奏が収録されてます。ロングフォームの曲ですが、全編にわたってあきさせない素晴らしい構成となっており、大変楽しむことができました。Perelandraや最近のアルバムは、私の好みに近い作風なのかもしれません。うん、この楽曲はいつ聞いても美しいですね。個人的には、楽しめない楽曲もいくつかあって、全アルバム挑戦するのを躊躇しておりますが、・・・でもやるときは、やりますねGlass Hammer。あなどれません。

After The Fall
自主制作のカセットやアルバムなどをリリースしているアメリカ出身のシンフォ系バンド。Asia辺りから影響を受けたようなポップで割とストレートな楽曲が並ぶ中、途中で挿入される少し複雑なアンサンブルが飛び出すところはRelayerTen Jinnに通じるスリリングなものがありました。

Finisterre
イタリアのシンフォ・プログレ系のバンドです。うん、このバンドは大変素晴らしい!。前聞いたときは、そんなに印象に残りませんでしたが、以前Progday Encore?のCDを貸した人には、Finisterreの反応が凄く良かったことを覚えています。確かに聞きなおしてみたら、フルートが前面に出て活躍する曲もあったりします。エレピやキーボードが活躍したりするところもあったりと、少しRETURN TO FOREVERDave Brubeckみたいな感じもちょこっと出ていてグッドです。これは、プログレやユーロロックものが好きな人は楽しめるバンドではないでしょうか。演奏も非常にしっかりしており、スリリングなパートもあって楽しむことができました。特にフルートが絡むパートは絶品ですね。時折へヴィロック的な質感も取り入れており、いいバンドですね。

All-Star Prog Jam
Genesisの曲I Know What I Likeをセッションしてますね。ま、これはステージで楽しそうに演奏しているなーという雰囲気が伝わってきます。でも完全コピーを期待しないほうがよさそうです。

House of Usher
上で挙げたAfter The Fallに感じが近い、アメリカ産シンフォ・ロックタイプのバンド。やっぱり欧州のバンドと比べると、カラっと乾いた質感を持っています。演奏は堅実にプレーしながら、場面によっては、少し変則拍子も取り入れている感じです。

NeBeLNeST
フランスの暗黒系Zeuhl風プログレバンド。ま、大雑把に言えばフランスのMagmaなどや関連バンドに近い音世界をもっております。でも彼らの音楽は暗黒といっても、ダークな質感はありつつもシンフォやジャズロックがうまくバランスが取れているので、怖くて聞けないということは無いです。むしろスリリングな演奏が楽しめます。気のせいか、自分の持っているアルバムの方がライブよりも濃密な感じがする。現地で手配できた楽器やギア類では、もう少しパワーを引き出すまでには行かなかったのでありましょうか?。いや、でも結構彼らの音楽は複雑緻密なので、こういうコンプレックスな音楽をライブで再現するというだけでも、凄いことなのだと思う。私は、このバンド結構気に入っております。

Thinking Plague
日本ではレコメン系と呼ばれるR.I.O.タイプの音楽。第一印象は、Primusぽいけど、やっぱり違います。よーく聞いているとなんだか、おちょくられている感じがする(笑)。ビートが、ウネウネしていて個人的には、こういう感じの変態しているのが何故か気持ちがいい(笑)。純粋にメロディーを楽しむ音楽ではないと思うけど、アコーディオンなどを始めいろんな楽器が登場します。女性リードボーカリストも、楽器陣も、意識的にヘンテコリンさを装っているし、ヨレヨレになったりと・・というか、かなりこれは狙っていますな。しかし、アンサンブル自体は耳をすますと面白い展開や音が次々と飛び出して、凄くユニーク。こういうヘンテコリン路線が楽しめる人には、おすすめです。僕も気に入る可能性大です。

Apocalypse
ブラジルから参加していたと思われます。ワールドミュージックとユーロ風なProg Rockのどこかに存在するかのような音楽。クラシックの有名な楽曲をメドレー形式でやっているものがあって、これは楽しめました。オリジナルは、どこかで聴いたような感じのProg風サウンドでありました。いいものは持っていると感じました。だけど時間が経つと、印象が薄れてしまいそうな感じがして勿体無いかもしれないという感想も持ちました。ライブでの演奏は非常によく頑張っていると思いました。

Tenn Jinn
アメリカのバンドでネオプログレとアメリカンプログレの中間です。同じアメリカのEnchantRelayerにも通じる雰囲気があります。少しハードで攻め込むところは、うっすらとIce Ageぽいとも感じましたが、Ice Ageほどテクニカルで複雑な変拍子大会まではいきません・・けど変拍子も結構使っていて面白いです。うん、頑張っている様子が伺えて、好きになりました。このバンドは、今後どんどんとコンスタントに成長を遂げていくのではないかと期待したいです。

Dark Aether Project
スティックプレーヤーがいるせいか、少しKing Crimson的な感じがしますが、Gordian KnotOxygene8みたいな静謐な部分も出しているという感じ。ダークでクールな感じのインストを得意としている感じです。感触は良かったかな。

Consorzio Acqua Potable
イタリアのシンフォロック系のバンドです。大所帯でリコーダーやウィンドインスト奏者も含めて7人〜8人ぐらい参加しています。部分的に往年のイタリア産のProg Rock/Classical Rockみたいな綺麗な部分もありましたし、感触は良かったです。演奏力もあり、まとまっていました。歌は勿論全編イタリア語です。イタリア産のシンフォやプログレが好きな人は楽しめるのではないでしょうか。.(購入盤Review)

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