VA: Ukulele Ultraman
country: Japan
style/genre: Contemporary Hawaiian Music, Fusion, New Tendencies, etc.
website: http://www.geneon-ent.co.jp/music/ukulele/gncl1060.html
related bands/artists: ウクレレカフェカルテット, キヨシ小林, 松宮幹彦, 栗コーダーカルテット, ラウラ, はじめにキヨシ, バンバンバザール, etc.
similar bands/artists: Troy Fernandes, Herb Ohta (Ohta-san), Palolo, Calvin Nelson, Jake Shimabukuro, White Heart, etc.
artist info: ウルトラマン生誕40周年を記念した、究極のウクレレ・ウルトラマンTribute Album。



ウクレレ・ウルトラマン - オムニバスアルバム
Geneon Entertainment
(2006)

最近はうちのサイトのカラーに逸脱したものを何枚か紹介していますが、これもその一枚ですが面白いアルバムだったのでレヴュー追加決定です(笑)。2006年は日本を代表する特撮もの「ウルトラマン」がTV放映されてから、ちょうど40周年にあたる節目の年ということで、映画や美術展やいろんなイベントが目白押しです。それで、このアルバムなんですが、これはつい先日、広島県立美術館で行われた「ウルトラマン2006伝説展」に行った時に記念にゲットしたものです。なんと大胆にもウクレレとウルトラマンという融合企画。私は何を隠そうウルトラマンとウクレレ(Hawaiian Music)大好き人間なので、これは買わなければと思い速攻でゲットしました。最初は冗談というか記念のつもりで買いましたが、結構嵌まれますよ(ニコニコ)。

気になる中身ですが、これがウルトラマン世代の親子にも楽しめる内容となっており、非常に充実しています。日本のウクレレ雑誌が企画しウルトラマンでお馴染みの円谷プロダクション監修の下、「ウルトラQ」〜「ウルトラマンタロウ」までの代表曲や挿入歌がウクレレを主体にしたハワイアン・ミュージックに変貌しており、ほんわかと心が和みます。最初このCDを通しで聴くと、「うはははー」とか「こんな音に変身しちゃうんだー」と笑みがこぼれてしまったり、場面によっては爆笑したりします。しかし、何回も通して聴いていくうちにこれは秀逸なアルバムではなかろうかと思うようになりました。ウルトラマンシリーズ以外では、怪奇大作戦や快獣ブースカの音楽もなぜか含まれております。

特にウルトラマンの第1期シリーズを担当した音楽家:宮内國郎氏や冬木透氏といった巨匠がてがけた音楽は、子ども達にも分かりやすいものというテーマだけにメロディーと構成がしっかりしているので、ウクレレでの演奏はある意味Unplugged的にアレンジしても、ほんわかとさせられる一方で素晴らしく演奏されていると思います。個人的なハイライト曲は、「ウルトラQ」のテーマ、「ウルトラマン」の主題歌、「ウルトラ警備隊」のテーマ、「MAT」のテーマは特に素晴らしい出来で原曲のイメージを全く損なっていません。「ウルトラマン」の主題歌は、ボーナス映像にもなっていて、ウルトラマンとバルタン星人とシーボーズが仲良くホノルル辺りでバカンスする様は痛快です(笑)。映像のレートは落としているようですが、サンプルやボーナスなどは右のところで見れますよ。→ http://www.geneon-ent.co.jp/music/ukulele/gncl1060.html
変わったところでは、ウルトラマンAの主題歌はかなりアプローチが異なっていて、原曲とは大分違う部分が多いですがJazz的な色合いが濃く、キヨシ小林氏の火花散るかのようなソロパートは、技巧派ウクレレプレーヤーのHerb Ohta氏やTroy FernandesCalvin Nelson氏を彷彿させるほどであります。

参加しているウクレレ奏者の人達に関しては、残念ながらこのアルバムを聴くまで知りませんでした。何回か聴いていくうちに、ウクレレカフェカルテット, キヨシ小林, 松宮幹彦, 栗コーダーカルテット, ラウラの演奏は特に気に入りました。ウルトラマンうんぬんというよりも、国内で活動をしているハワイアンやコンテンポラリー音楽を演奏する日本人ミュージシャン達の力量にも満足いたしました。・・・ちなみにGeneon Entertainmentは、このアルバム以外にも映画Star WarsThe Beatlesなどの企画アルバムで、やはりウクレレ奏者によるカバー・トリビュートものをリリースしているようですね。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤(?)

Back to [VA] Section
Back to Review Index

Go to Top Page