WASTEFALL
country: Greece
style/genre: New Tendencies, Modern Metal, Extreme Metal, Nu Metal, Prog Metal, etc.
website: http://www.wastefall.com/
related bands/artists: Fragile Vastness, etc.
similar bands/artists: Pain of Salvation, Prong, Life of Agony, Pantera, etc.
artist info: ヴァイオリン奏者を含む、ギリシャ出身の若手グループ。Pain of Salvationから影響を受けた音楽性が特徴。



Wastefall - Soultrain 21
Sleaszy Rider Records
(2004)

昨年辺りから大きな注目を集めだしているWastefallの2枚目のフルレングス・アルバムです。ここ数年、ギリシャのレーベルSleaszy Rider Recordsから非常に興味深いProg Metalグループが何組か登場しておりますが、Wastefallもその一つとして海外では注目を受けているバンドの一つであります。ブックレットを見る限り、メンバーは6人ほど写っておりますが、おそらくキーボーディストの人はパーマネント・メンバーではないのかもしれません。アルバムに貫かれているテーマとしては、実際にギリシャで発生した悲しい交通事故で命を失った21人に捧げる内容となっているので、かなりヘヴィーな音作りが施されております。

正式メンバーとしてViolin奏者Matthew Dakoutrosを含んでおり、どのようなタイプの音楽なのかなーと蓋を開けてビックリしました。なんと、Pain of Salvationタイプの音楽と言いたくなるほどのサウンドが、展開されているというのが最初の印象でした。特にボーカリストのDominik Papaemmanouilは、かなりDaniel Gildenlowの歌い方に似ている部分が随所にあり、個人的には腰を抜かしそうになりました。・・・でもDominikの声に聴き慣れると、別段気にならないのですが、扱っているテーマがダーク且つ怒りに満ちたものなので、その激情迸るアングリーな歌い方はDanielに通じるものが充分にあると思います。

スタイル的には、Pain of SalvationEntropiaに通じるような新感覚のハード・サウンドと、Nu Metalや90年代以降のヘヴィネス系のモダンメタルのサウンドから影響を受けたProg Metal路線と言ってよいでしょう。個人的な印象としては、楽曲によってはProg Metal的な色合いというよりは、巷で言われているモダン・ヘヴィネスやNu Metal的タイプの音楽が好きな人にアピール度は高いと思います。思ったほどキーボードが前面に出てくる場面が少ないので、正直かなりヘヴィでモダンな度合いが高いです。

Prog Metalタイプの音楽として色んな場所で紹介されつつあると思いますが、僕個人の見解としてはDream Theater/Fates Warningタイプの音楽を期待しすぎると、正直それらの要素は少ないと感じるリスナーの方が多いかもしれません。激情ほとばしるエモーションはPain of Salvation的でありますが、彼らと比べると楽曲構成や演奏形態に大きな違いが見られると思います。Wastefallの方がストレートでシンプルな形態で、勢いを重視していると思います。個人的には、割とソフト・タッチの繊細な部分で、いいものを表現していると思うので、そちらの部分にも磨きをかけて欲しいと思います。

ピアノやバイオリンが効果的に使われている部分もあるのですが、バンドサウンドとアコースティックなサウンドの対比をもっと上手く導入していれば、かなり劇的なサウンドに変貌する可能性があると思いますので、その辺りを今後伸ばしていってもらいたいです。どうしても、Pain of Salvationを想起させてしまう部分が耳に残りやすいので、今後彼らがその辺りから上手く脱却して、どのように進んでいくのかが興味深いところと言えるでしょう。バンド・アンサンブルを細かく聴いていくと、非常に魅力的な部分も内包しているので、演奏部分や表現力をさらに開拓していけば、きっとさらに良い作品を作ってくれるのではないかと期待していきたいと思います。(購入盤Review)

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