WHITECROSS
country: United States
style/genre: Hard Rock/Heavy Metal, CCM (Contemporary Christian Music), etc.
website: http://www.whitecrossmusic.com/ (時々サーバーがダウンするときもある),
http://www.heavensmetal.com/cgi-bin/glamcd.cgi?BandNum=20067&CDName=High+Gear&Letter=A
related bands/artists: Scott Wenzel, King James, etc.
similar bands/artists: Ratt, Van Halen, etc.
artist info: CCMシーンを代表するU.S.ハード・ロッカー。



Whitecross - High Gear
Star Song Records
(1992)

Whitecrossのレヴューを見て、「懐かしい名前だなー」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。うちのサイトのレヴューの傾向から言って、まずこの名前がレヴューで取り上げられると思った人はいなかったかもしれません(^^;)。80年代から90年代にかけて、Christian Hard Rock/Metalシーンで活躍したベテラン格というのが、個人的な位置付けです。Christian Metal系というと、やはりStryperの存在が圧倒的に大きいと思いますが、個人的にはWhitecrossやGuardianのアルバムをよく聴いていた回数の方が圧倒的に多いですね。とは言うものの、僕自身はWhitecrossのアルバムを全部チェックしたという人間ではなく、なぜかこのHigh Gearに惹かれたというのが、嵌まる原点でありました。ふとした旅先のお店で発見、「確かこれ、某雑誌で60点台だったなー」という記憶だけでゲット。しかし、このアルバムは、現在では自分の愛聴盤の一つになってしまいました。不思議な出会いでした。

かつては、よくアメリカのHard RockグループRattと比較される傾向が強かったと思います。ですが、Whitecrossの場合は、サウンドはRattに近いものもありますが、歌詞などやメッセージの内容はBad Boys系とは随分かけ離れております。特にこのアルバムは、彼らの中でもFMラジオ系でかけてもおかしくないキャッチーで非常にシンプルなものから、Rex Carrollの超絶技巧ギター・ワークを中心としたハード・ドライヴィングなHard Rock/Metalサウンドが楽しめるものまで、バラエティに富んでおります。このグループは、Rexのギタープレーが凄まじくカッコイイと自分は思っております。なんていうか、Eddie Van HalenとRattのWarren De Martiniの奏法に通じるものがありますが、Rex独自の気迫というか・なんというか情熱的なギターソロとリフそして、バッキングにいたるまで、彼のギタープレーだけでも充分堪能できます。

このグループの場合は、リードボーカリストのScott Wenzelの歌声が、RattのSteven Percy的というか爬虫類的なところで好悪が分かれてしまうかもしれません。でも、偏見なしに聞いてもらえれば分かるようにハードロックのシャウトやパワーのある声を出すためには彼のように勢いがあってよいと思います。しかし、Scottの場合は優しくささやくように歌うところもあって、この辺りはStevenとは随分異なるところでありましょう。Whitecrossは、WenzelCarollの2人を中心軸として魅力のある楽曲や、情熱的なハードロッカーとしての演奏が楽しめるというのがポイントなので、どちらかのメンバーを欠いてしまうと魅力は半減してしまうでしょう。

ハイライトとしては、オープニングのタイトルトラック「High Gear」が、王道アメリカンHR的躍動感に満ち溢れております。Scott Wenzelのシャウトが響き渡り、途中で登場するRex CarollScott Harperによる豪快なギターとベースのユニゾン・ソロを中心にスリリングです。個人的には、2曲目の「Dance In Heaven」で一つのクライマックスの到達しますが、この曲におけるRex Carrollはフレージング・リフ・ソロの全てのギターパートが秀逸と言っても良いですし、ゴスペル風のコーラスやハーモニーとアメリカンHard Rockの良い部分がいい具合にブレンドされています。これ以降の楽曲は、しっとりとしたバラードがあったり、「元気だそうぜ」的なアコースティック・ギターをじゃかじゃか鳴らしているような、サマーキャンプにみんなが集まって輪になってみたいなノリの比較的シンプルなものが何曲か挟まれています。その辺りが「大人しすぎる・・、あるいは物足りない」という意見もあると思いますが、ハードな曲がずっと続くのではなく、箸休めにソフトめの楽曲を挟んで、また熱っぽいハードロックが登場して盛り上がるという構成です。

一時的に活動が中断していたようですが、なんと彼ら近年になって復活を遂げるということで、Stryperと並んで今後もぜひ頑張ってもらいたいものです。レヴューを読んでいる皆さん全員にピンと来る作品ではないかもしれませんが、アメリカンHard Rockサウンドや、CCM系の音楽を中心に聴いている人には楽しめると思います。個人的には、よく引っ張り出しては、元気なエナジーを貰って聴いている作品です(ある意味、元気すぎ?)。(購入盤Review)

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