WITHIN ANOTHER
country: United States
style/genre: American Power Metal, Prog Metal, etc.
website: http://www.myspace.com/withinanother
related bands/artists: Absolution, Livesay, Toby Knapp, Into Eternity, Transient, etc.
similar bands/artists: Archetype, Antithesis, Sanctuary, Nevermore, Eldritch, Fates Warning, etc.
artist info: ニューヨークを拠点に活動している硬派なサウンドを特徴とするProgPower系グループ。



WithinAnotheR - s/t (demo EP)
Independent Release
(2003)

アメリカは東海岸で活動をしていたProgPower系メタルグループのデモEP盤です。元々は、ギターリスト兼ボーカリストのDean Sternbergのソロプロジェクトとして始まったそうであります。バンドとしての活動に落ち着くまでには、大分長い年月がかかったそうですが、次第にメンバーも集まってきて現在に至っています。ちなみにこの作品に参加しているドラマーのChuck Naccaratoは、Zero Corpoマニアであればご存知であろう、ギターリストのJohn Hahnと活動をした経験があります。この作品は、2001年から2003年の間にトリオとして活動をしていた当時の楽曲が収録されています。EP盤の中身は、かなりアグレッシヴなProgPower系メタルを主体にしたものが4曲入っています。サウンド・エフェクト的にキーボードの音がイントロで使われていますが、基本的にはギター・ベース・ドラムを機軸にした楽曲が並んでいます。スタイル的にはProg Metalというよりは、80年代や90年代初頭のテクニカル路線の正統派アメリカン・パワーメタルが好きな人に強烈なインパクトを与えるタイプでしょう。

ヘヴィな音像が目立つ手法を取っており、空間を埋め尽くすかのような重圧感が漲っています。彼らの場合は、80年代の頃のFates Warningのサウンドやスタイルに影響を受けているため、コンプレックスな楽曲構成も得意としています。またアップテンポで疾走感もあるので、最近のバンドで言うとAntithesisなどを思い起こさせます。付け加えるならば、スラッシュ・パワー路線に変貌した最近のEldritchみたいなスタイルに近いところもあります。プロダクション自体は、デモ作品ということもあって荒涼としたムードが充満しているという印象です。昔ながらのパワーメタルやスラッシュパワー路線を心から求めている硬派メタラーであれば、かなりググっと来るものは含まれています。

しかし、WithinAnotherの場合は、当時はまだ正式なアルバムを出す予定はなかったのでしょう。現在の耳で聞くと、音が凄く生々しいせいか、かなりギョっとするところもありました。ある意味WithinAnotherは、とっつき難い部類に入るかもしれませんね。このデモEP盤に関して言うと、WithinAnotherの音楽性に魅力を感じる一方で、ちょっと耳に負担がかかるような気分になることもシバシバありました。デモ作品ということなので、贅沢なことを言うのは大変失礼かもしれませんが、音が篭った感じなのが少し残念。ちょっと、細部に渡って楽しむのは難しかったです。最終的には、慣れるまでに随分時間かかりました(^^;)。集中して聞くのは少々大変でしたが、次第に楽曲構成やアンサンブルが楽しめるパートが増えてきました。ひょっとしたら、もっと音作りやミキシングなどを少し整理していれば、かなり面白いものになっていたかもしれません。バンド自体の演奏力は中々しっかりしておりで、アンサンブルは中々にソリッドで良いです。特にリズム隊が活躍するところは耳を惹きます。Dean Sternbergのギターもヘヴィ一辺倒でなく、クリーンなギターサウンドも挿入するなど工夫しています。バンドが一体となって突進しつつ、変拍子を絡めてくるところはWithinAnotherの強みでありましょう。

現在はバンド活動は一旦休止しているようですが、Dean Sternberg自身は時期が巡ってきたら活動を再開したいそうです。ちなみにバンドの中心人物だったDeanは、いろんなバンドやミュージシャンとセッションをしたり一緒に活動をして忙しくしているようです。意外というかビックリしたのは、以前うちのサイトでも紹介したTransientだけでなく、カナダのInto Eternityなどと関連があったとは知らなかったです。バンド自体のポテンシャルは充分あるし、東海岸のグループならではのクレバーな攻撃力も備えていると思いました。もし本格的に活動を再開して、方向性やサウンドを煮詰めていけばグレードアップする可能性は期待できそうです。(購入盤Review)

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