XSAVIOR
country: Sweden
style/genre: Progressive Rock, Prog Metal, Scandinavian HR/HM, AOR, etc.
website: http://www.xsavior.com/
related bands/artists: Daniel Flores, Mind's Eye, Goran Edman, Benny Jansson, Tears of Anger, The Johansson Brothers, Matt Norberg, etc.
similar bands/artists: Mind's Eye, A.C.T., Queen, Cloudscape, Styx, Karmakanic, etc.
artist info: 北欧HR/HMシーンを代表するメンバー達が結集したプログレハード路線のプロジェクト。メロディアスでゴージャスなProg Rock。



XsavioR - Caleidoscope
Atenzia Records
(2005)

XsavioRは、5人組のバンドでありまして、スウェーデンの叙情メロディックProg Rock/MetalバンドのMind's Eyeの中心人物Daniel Flores (Drums/Keyboards)のよびかけにより結成された、メロディアスハード・プログレハード路線のバンドです。良質なメロディアスハード系やプログレハード系で著名なAtenzia RecordsよりリリースされたCaleidoscopeは、彼らにとって記念すべき1stフルレングス・デビューアルバムとなっております。 ここ数年、音楽活動やプロデュース・エンジニアリングなどの作業が波に乗っている、Mind's Eyeの技巧派ドラマーにして、キーボードワークなどにも定評があるDaniel Floresのパフォーマンスもいつものように、非常にいいものを持っております。参加しているメンバーが北欧ハードロック・メタル系がお好きな皆さんには、豪華なラインナップです。MadisonYngwie Malmsteen, Brazon Abott、そして近年ではKarmakanicなどでも健在ぶりを発揮したGoran Edmanがリードボーカルを務めております。またDaniel Floresの僚友で、過去にThe Johansson Brothersでも貢献しており、昨年はTears of Angerで流麗なギターを披露していたBenny Janssonがギターを担当してます。またDanielの友人でもあり、Mind's Eyeにも関わりがあるMatt Norbergがカラフルなキーボードワークスやソロを披露しています。最後にベーシストとして、Mathias Garnasも他のメンバーを支える役割を果しておりますし、時には印象的なフレージングやビートも奏でております。

やはりこれだけの錚々たるメンバーが結集しているだけあって、演奏力は勿論充実していることは言うまでもありません。音楽性は北欧ハードロックやメタルが好きな人には楽しめる音楽性が満載です。叙情的な楽曲やキャッチーで口ずさめるメロディーなど満載です。また楽曲によっては、A.C.T.やQueenを彷彿させる凝った構成や演奏もあります。またギターやキーボードのフレーズ作りが非常に素晴らしいと思います。もちろんDream Theaterなどを好むプログレメタルのファン層にもアピール度大です。 個人的にはそんなにDream Theater色は強くないと思いますが、展開部や緻密な構成などは、Dream Theaterが好きな人にも楽します。人によってはValensiaMetal Majestyあたりのサウンドが好きな人にも楽しめると思います。

とにかく色んなスタイルや引出しを持った楽曲が数多く並んでいるという印象をもちました。5, 6, 7曲目などはTaj Mahal: Pt1〜3というサブタイルとがついており、割とプログレッシヴ・メタル的色合いも濃い展開や、テクニカルな演奏も飛び出しており、思わず唸りました。またTaj Mahalは、組曲的な感じとして捉えることもできるでしょう。8曲目と9曲目も、Prog Metalファンにはお薦めの内容が散りばめられていて、起伏もありますしところどころで変拍子も効果的に使われております。順番は逆になりましたが、1曲目、2曲目は、多くのリスナーにアピールするダイナミック且つパワフルな楽曲の仕上がりであります。ストレートに攻める一方で、とてもキャッチーなサウンドであります。割とバラエティーに富んだ内容の楽曲でありまして、中にはバラード調のものや、FMラジオでヒットする可能性のあるシングルにしてもおかしくないフック溢れる魅力の曲も含まれていて、意欲作に仕上がっております。また、その一方、これまでGoran Edmanからは聴くことのできなかったような、モジュレーションがかかったようなファニーでユニークなサウンド効果も施しております。

聴き手によっては1回で嵌ってしまうと思いますが、色んなスタイルとパターンが交錯しているので聴き手によってはのめり込みにくいかもしれません。僕の場合、このアルバムは何回も聞き込むことによって新たな発見や楽しみを見出しております。ある意味、裏Mind's Eye的作品と断言してしまいたくなりそうです。もしくは、派手なキーボードソロがたっぷり聴けるMind's Eyeが楽しみたいという人には、このアルバムは非常に面白いはずです。だけど聞き込んで確認しましたが、やはりMind's EyeのようであってMind's Eyeにないものもあります。感触的にはMind's Eye + A.C.T. + QUEENかも・・。でも隠し味として、AbbaStyxがスパイスとしても入ってる感じ。でもメロディアスハード系とか産業ロック系と決め付けてしまえない、ひねくれ方で面白い。しかもメロディアスでドラマティック。プログレハードが好きで北欧HR/HMそして、ソフト路線であるけれども構成や演奏陣が活躍するプログレメタルが好きな人に超お薦めです。なお、国内盤は、Gencrossさんからボーナス曲を含んで今年2005年の6月29日頃にリリース予定とのことです(Shizuさん、情報ありがとうございました)。Goran EdmanファンやMind's Eyeファンの皆さんにとっては、特に超お薦め盤です。(プロモ盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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