ZAO
country: France, Hungary, etc.
style/genre: Prog Rock, Zeuhl, New Tendencies, Jazz Rock, Free Jazz, R.I.O., etc.
website: http://www.yochkoseffer.com/Site_en/Home.html
related bands/artists: Magma, Yochk'o Seffer, Francois Cahen, Mauricia Platon, Didier Lockwood, Jean-My Truong, KBB, etc.
similar bands/artists: Didier Lockwood, Yochk'o Seffer, French TV, Smoking Granny, etc.
artist info: 元Magmaのメンバーを含む。ジャズロック的サウンドが特徴な大御所Prog系バンド。



ZAO - In Tokyo
Musea Records
(2007)

フランス出身の重鎮プログレッシヴ・ロックバンド: Magmaに在籍していたYochk'o Seffer (sax) とFrancois Cahen (keyboards/piano) の2人を中心に、70年代前半に結成されたバンドがZaoであります。80年代は活動を停止していたようですが、90年代にZaoのアルバムが再リリースされ、高い評判を得たことをきっかけにして活動を再開。現在ではフレンチProgシーンでは重要な位置を占めております。最近は、うちのホームページでもフランス出身のバンドを少しずつ扱ってきていますが、Zaoは今までレヴューで紹介していたものと比べるとかなり毛色の異なるProg Rockバンドです。フランスの実力者達で構成されたバンドとなっておりまして、演奏力は非常に卓越したものを持っています。

この作品を聴く限りでは、アンサンブルやソロそしてインタプレーに至るまで非常に熟達した内容を聴くことができます。今回紹介するこのIn Tokyoは、題名にもあるように2004年に日本で行われたライブ演奏であります。Violin奏者としては、今回参加できなかった名手Didier Lockwoodに替わり、日本のプログレ系バンドKBBなどで大活躍の壷井彰久氏が、素晴らしいヴァイオリンプレーを披露しています。ボーカルワークスは、主にシンシアさんという方が歌っていますが、どことなく抑揚の使い分けがなんとなくイタリアのIl Balleto di Bronzoぽい妖艶さが出ていて面白かったです。それにしても、どの楽曲も濃密度が高く、よく聴いてみると技巧派としてのイントリケイト且つコンプレックスなムードもビシバシ出ているので非常に面白いです。ひょっとしたらJazz/Fusion系を主に聴くインスト派のリスナーにも楽しめると思います。一番この手の音楽がアピールするのは、フランス出身のバンドやミュージシャンを中心に聴いているコアなProgressive Rockリスナーではないかなーと思います。

このグループの領袖的存在のYochk'o Seffer(どうやらヨシコ・セファーと読むらしい)氏のむせび泣くかのようなサックスが、一番耳に刺激的だと思いますが、うーむ・・・個人的な見解ですが、これはピュア且つコアな正統派ジャズ系が好きなリスナーは好き嫌いが分かれそうなトーンの使い分けをする人かもしれません。途中で前衛的なムードや現代音楽に通じるところもあったりするのは、ヨシコさんがこれまでに培ってきたものや音楽経験されたものから来ているのだと思いました。それからKBB壷井氏のヴァイオリン奏法がこれまた素晴らしく、ときにはMark Woodぽいエレクトリックなサウンドを主体にしたヘヴィで、トリッキーなところもありまして最高です。バンドに溶け込んだかのような演奏でありまして、もうこの方は既にワールドクラス級の人だと言っても過言ではないと思います。個人的には、すごくテイスティーで素晴らしいなーと思ったのは、Zaoのもう一人の立役者Francois Cahen氏のピアノとキーボードプレーです。いやー素晴らしいヴォイシング・コードテクスチャー、そして弾くときには豪快な奏法が楽しめましたし、彼のプレーに感動しました。

プログレシーンでは、Zaoはかなり実力派として知られている豪傑達なんだそうですが、このライブアルバムからその片鱗を感じ取ることができるでしょう。フランス系の音楽や少しフリーフォームなジャズ色が含まれた音楽やプログレ系サウンドが大好きな人には、推薦いたします。しかし、一般のProg Metalリスナーにはピンと来ないかもしれませんので、その辺りをご注意してじっくり取り組めば面白いサウンドかもしれませんよ。僕自身は、このアルバム全体的に満喫できました。(プロモ盤Review)

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