ピルグリムてつのオランダ旅行見聞録
2004/04/02〜2004/04/06
(アムステルダム道中膝栗毛? + Headway Festival雑感レポ)
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Part 3: Headway Festival 1st Day


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Part3では、主にHeadway Festival第1日目のレポート
などを中心にして、ツラツラと書いてみたいと思います。

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1. 会場入り: Entering The Venue
2. Xenobia:
3. Textures:
4. 休憩タイム: Break Time


1. 会場入り
Part 2の続きです。AmstelveenにあるP60に無事に到着しましたが、まだ会場入りするまで少し時間があり列に並んで待っておりました。やっぱり現地の人達は大きいです。エントランス近くは、こういう感じでHeadway用のポスターが貼ってありました。↓

てっきり上のポスターが貼ってあるところから入るのかと思ったら、その右横にある通用口みたいなところから入るようになります。大体20分から30分待った辺りで、入場開始。僕はPayPalを通してチケットを2日分買っていたので、名前とIDなどを確認してから会場入りしました。

P60の会場ライブ・スケジュール案内↓

普段は、ここでは割とテクノ〜エレクトロニカ系のライブやイベント多いらしいようです。しかし、かなり幅広くいろんなジャンルを受け容れているようですね。スタンド・アップコメディー、ポップ、パンク、シンセポップなど。そしてHEADWAY FESTIVALのところに括弧付でPROGRESSIVE ROCK & METALと出てます。うーん、会場入りからすでにワクワクしました。

僕の場合は2日チケットを買いましたので、2枚もらってから2階の方に進んでいきました。2階は見渡すと左側のホールみたいなところがクリニックを行う場所になっています。1日目のクリニックは、ArabesqueのギターリストJoop Wolters氏が務め、2日目はBarend Couibois氏がベースクリニックを担当しておりました。その奥に入っていくと3階に行く階段があり、その右となりにカウンターバーがあり、そこでドリンクを飲みながら談笑するといった風情。左側を見ると、早くもマーチャンダイズのテーブルが置いてあり、地元オランダのバンドCDを中心に売ってました。テーブルには、オランダの雑誌Headacheも販売をしておりました。また少し奥の方を見ると、女性トイレと男性トイレがあって、別のスペースに目を移すと関係者しか立ち入れないスペースへの出入り口となってました。特に何もすることがなかったので、そのまま3階に移動。ライブステージは、この3階に位置しております。気の早い人達は、トップバッターのXenobiaが出てくるのを待っておりました。まだそんなに人数は集まっていなかったものの、一通り数えてみると50人から60人ぐらい(←これが時間が進んでいくうちに、ヘッドライナーが出る頃には数が膨れ上がっていくのです。) 男達ばかりかと思うと、そうではなく結構女性の姿も目立ちます。カップルや夫婦で観に来ている人達もいれば、女性だけのグループもいくつか発見しました。うちのサイトでも見受けられる兆候ですが、女性達の間でもプログレメタルが好まれていて、とてもよい現象だと改めて嬉しく思いました。これまで見かけたり話をした地元オランダの女性達というのは、みなさん素敵でチャーミングなんですよねー。今回こうしたプログレメタル系を中心にしたフェスティバルは初めてですが、ハードロックやメタルに集まる人達と変わらない感じだけど、少し雰囲気が違うという印象も受けました。そうしているうちに、ステージ方面の準備も整って来ました。
2. Xenobia
http://www.xenobia.tk/

Headway Festivalは、定刻通りにスタート。トップバッターを飾ったのは地元代表の女性メンバーを含む技巧的なアンサンブルを得意とするProg MetalバンドXenobia(シノーヴィア)でした。バンド自体は、2000年頃にトリオ編成として結成され、しばらくはインストを得意としたプログレ風のメタル音楽を演奏していたが、2002年頃にバイオリン奏者のTessa Freekeが加入。現在のラインナップは、Collin Hoeve (ギター兼リードボーカル), Ewout Rotteveel (ベース), Tessa Freeke (エレクトリック・バイオリン) and Koen Herfst (ドラム)となっている. 2001年頃から、今日に至るまでかなり精力的なライブを行うなど演奏力もしっかりと持っており、なかなか強力なバンドでありました。オランダ国内では、Sun Cagedとの共演やサポート活動も行っているという。今回のHeadway Festivalは、彼女達にとって世界に向けて自分達の音楽を発信する良い機会になったと思う。実際、僕もあの場に立ち会って彼女達の音楽と演奏力に感銘を受けました。注目はやはり、Collin HoeveとTessa Freekeでした。CollinのボーカルやMCから、Leger De MainやMythologicのMellisa Rodlerに似たような声質が印象的でよいものを持っておりました。ギタープレーが非常に素晴らしい。Sun CagedのMarcel CoenenやDream TheaterのJohn Petrucciを彷彿とさせる流麗な奏法が非常に印象的。Collinは、スウィープ奏法や技巧的な技も披露するなど非常に上手いギタープレーヤーでした。一方のTessa Freekeは、深みのある音色を添えておりました。時には印象的なパッセージを入れるなど、とてもステージ映えのする女性プレーヤー。ドラマーもかなり叩き込むのを得意としており、緩急を豊かに引き出す工夫が見られました。CollinとTessaのデュアル・プレーや、バンドを交えてのアンサンブルがいい味わいを出しておりました。ベーシストは、PanteraなどのNu Metal的なスタイルに代表されるドッシリとしてプレーを得意としていました。彼らも変拍子を紡ぐのを得意としたヘヴィなプログレメタルバンドで、トリオ時代の曲も数曲ほど披露されこれもなかなか濃密且つインパクトがありました。場面によっては、Mayadomeにも似たような色合いを出したりと面白い。個人的には、Put Some Cream On It, 2005, Trioといった楽曲を楽しむことができました。インストだけでなく歌ものも良質させつつ、不思議な色合いをエレクトリック・バイオリンプレーから醸し出すなど今後の展開に期待をかけていきたいバンドです。2004年の夏ごろには、フルレングスアルバムをリリースしたいとのこと。注目をしたいアクトです。
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3. Textures
http://www.textures.nl/

2番手に登場は、最近欧州のメタルメディアでも注目を集めている地元バンドTextures。彼らは、明らかに典型的なエクストリーム・メタル系を超えた充実した音楽性を持っていると生で体感して思いました。全体的に非常にアグレッシブ且つパワフルな音楽が空間を支配している。スラッシュ・デス・プログレメタル・アトモスフェリック・アンビエントといった要素を取り込み、それをヘヴィにアグレッシブに展開している。メンバーは、6人編成となっておりJochem Jacobs (guitar, vocal)、Stef Broks (drums)、Richard Rietdijk (keyboards)、Dennis Aarts (bass)、Eric Kalsbeek (vocals)、Bart Hennephof (guitar)の6人がとても良い仕事をしていた。確かにギターやボーカルを筆頭に、凄いエネルギッシュな演奏を前面に押し出してかなりエキサイティング。演奏に凄い切れがあり、この手のスラッシュ・パワー・デスなどのエクストリーム系メタルサウンドが好きな人にはたまらないでしょう。濃密かつ重厚なサウンドの中に、冷ややかなシンセサウンドが被さりケイオティックな世界観を醸し出す事に貢献している。このバンドにとってRichard Rietdijkによるキーボードが、重要なサウンドスケープとしての役割を果している。ボーカリストのEric Kalsbeekは、全編に渡って殆どスクリーム声からアグレッシブなデス声を得意としているが、これは聴き応えがあってよろしい。私の場合、普段はデス声を観賞するのは得意な方ではなありませんが、このバンドにとってはデス・グロール・スクリーム・シャウト声を活用することによって、凄みが出ていてよろしかったです。しかし、Ericは、場面によってはクリーンな声も使い分けており、なかなかの実力の持ち主だ。演奏力もなかなか高いものをもっており、テンポの早いもの〜うねりまくる緻密なサウンドといろんなものが飛び出す。日本のDOJOみたいなフェスティバルに出ても遜色はない。既に欧州方面では、彼らのアルバムがリリースされている。すでにKerrang誌やAardschok誌などでも好評で、ライブやフェスティバルにも意欲的に参加している。今度の6月にフランスで行われるFury Festivalにも参加表明している。日本でもチャンスを掴めば、エクストリームメタル系やハードなスラッシュ・パワー系が好きなリスナーを振り向かせるポテンシャルを持っていると思う。実際に彼らのメンバーの人柄も素晴らしく、ステージで暴れまわっていた彼らとは思えないほど礼儀正しい青年達で好感度がアップ。演奏も人柄も素晴らしく、マーチャンダイズ売り場でTexturesのPolarsをライブに後にゲットいたしました。
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4. 休憩タイム
それぞれのバンド演奏が終わると大体15分から20分ほど、楽器や機材の搬入・搬出〜サウンド・チェックなどのためインターバルがあります。会場にくるまで、かなり歩き回っていたので次のバンドが来るまで地べたに座って待機しておりました。1回目の休憩タイムの時に、なんとスウェーデン期待のバンドMister KiteのAntonやAlf, Thomas達が挨拶に来てくれました。AlfはMister Kiteのボーカリストさんです。↓


Mister KiteのAnton Johanssonは以前Silver Mountainにも在籍していたベーシスト(左)で、Thomasはキーボードとリズムギターを担当しています↓。Antonは、かなりのベテラン・ミュージシャンという雰囲気を持つたよれる兄貴という感じでありました。


あらかじめHeadway Festivalに来る前に、自分の写真を送っていたので向こうの方で僕を発見してくれました。暫し談笑し、「Mister Kiteの出番を楽しみにしていますよ」と挨拶をしておきました。うーん、彼らのステージングがとても楽しみです。会場を見渡すと、結構色んな人たちがいました。Sun CagedのMarcel Coenenも歩き回っていましたし、Death Machineで出演するTroy Tiptonは、顔見知りの現地の人達とわきあいあいとしておりました。しばらく、いろいろと様子を窺っていると僕が探しているオランダの友達を発見。いやーついにやっと会えました。ちなみにそのオランダの友達がおすそわけしてくれたA.C.Tの写真も載せちゃいます↓。・・・・あ、念のため。A.C.Tは今回のHeadway Festivalに参加しておりませんので・・・


Mister Kiteが出演するまで、オランダの友人達計4名ほどと談笑。音楽話にも花が咲き、プログレメタル話やテクニカルメタル話方面からハードロックの話にも波及。いやーやっぱり人とのふれあいは楽しいです。それでは、Part4のページへGo

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