ピルグリムてつのオランダ旅行見聞録
2004/04/02〜2004/04/06
(アムステルダム道中膝栗毛? + Headway Festival雑感レポ)
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Part 5: Headway Festival 2nd Day(続き)


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Headway Festival第2日目後編クライマックスです。

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1. Ice Age(アイス・エイジ): Ice Age
2. Sieges Even(シージズ・イーブン): Sieges Even
3. 総括: Conclusion


1. Ice Age
http://www.ice-age.com/

いよいよHeadway Festivalの2日目も大詰めを迎えようというところに達して来ました。Ephel Duathが終わった後、次に出演するIce Ageのステージセッティングの時間に入ったのでマーチャンダイズ物販テーブルに行って意外だったのは、シングルCDを売っていた事でした。おおー!、これは新譜に向けて彼らも頑張っているんだなーと思い購入。確か5ユーロぐらいだったと思います(このCD結構あっという間に売れ切れしたみたいです)。カーテン越しでサウンドチェックや簡単なリハーサルをしていましたが、その1音1音がズシズシと切れ味鋭く、それだけでこのバンドが今回参加しているバンド勢の中でも実力を持った人たちだということが伺えます。しばしの間、Josh Pincusが試しで発声練習をしていましたが、StyxでシンガーだったDennis De Youngと若い頃のGeddy Leeに近い感じ。「ウォオオオーオオオー・・・」という感じで成層圏を突き抜けるような凄い歌声でした。そしてHal Aponteの胃にズシズシ来るドラミングやJimmy Pappasのギター音なども同じように聞こえてくるのですが、それがワクワク感に火をつける感じです。この調整している時に確かMetallicaやPain of Salvationなどの音楽が大音量で流れているわけですが、それにあわせて簡単に即興インプロバイズしたりして「ウオオオーかっちょええ!」と思いました。・・・それから登場時間もおしてきたところで、カーテンがあがり初っ端からシングル盤に収めれている楽曲からスタート。聞き覚えが全くない曲だっただけに、もの凄く意表を突かれました。最初の曲では、全くJoshがキーボードを弾く様子がなく、歌に専念しておりました。新加入していたベーシストのDoug Odelが非常にいい仕事をしておりました。確かに歌を軸にした楽曲指向の曲だったのですが、Dougを中心にグイグイ引っ張りながらバンド演奏が展開しているかのような印象。シングル盤といっても、4曲から5曲も入っている自主制作らしいミニアルバムから何曲か演奏されました。非常にうろ覚えなのですが、おそらくScatter, Show Me, All My Years, Beneath The Wheelという辺りをやったと記憶しております。Magna Cartaからリリースした2枚のアルバムからも演奏されSail Awayと名曲Perpetual Childなどが次々と演奏されセットリストのバランスはとても良かったと思います。演奏自体に凄く厚みがあり、どのメンバーも非常にソリッドでガッシリとした音を出しており、変拍子も巧みにこなす威風堂々とした内容に大満足でありました。音楽性を大分変えたというコメントを以前していたので、かなりモダンでグルーブを意識したものかと思ったがそういう要素を上手く取り入れながらも新生ICE AGEとして強力な姿を眼前に披露した。まぎれもなくレベルの高い充実したパフォーマンスに大満足です。技巧的に高い演奏レベルやサウンドをキープしながら、さらに親しみやすいコンテンポラリーなプログレメタル作りを狙っていくであろうと予想されます。次のニューアルバムに期待です。
Ice Age画像ページへ
5. Sieges Even
http://siegeseven.com/

2日目のトリを飾ったのは、ドイツの覇者SIEGES EVEN。このフェスティバルの最後を飾るに相応しいバンドは、このバンドをおいて他には無かったでしょう。ダルメシアンが2匹対になったジャケットが印象的な前作Unevenをリリース後は、Andre Matosをメンバーに加えてLooking Glass Selfでしばし活動。と思いきや昨年辺りはVal'Paraisoと実験的な音楽制作や活動を地道に展開していた彼らが本来のSIEGES EVENという形態をとってシーンに復帰しました。ニューシンガーとして加入したArno Mensesは、素晴らしい実力を持った歌唱力を誇りおそらくSieges Evenの歴代シンガーの中ではもっとも好まれる可能性を持っていると思う。流石は、ドイツでも有数の歴史とキャリアを誇る皇帝Sieges Evenだけに、各メンバーの力量も並到底のものではなく、非常にインテリジェントあふれるハイレベルな演奏が繰り出されておりました。Oliver Holtzworthは、ほぼ終始ピック弾きで5弦ベースを操っていましたが、凄い忙しいビートや難解なフレージングにも対応。一方のドラマーAlex Holtzworthは、どちらかというとAngraやRhapsodyでドラムを叩いていた人というイメージが日本では伝わりますが・・・いやーこの人のドラムも凄い!、恐るべき腕前でした。そしてこのバンドで見逃せないのは、Markus Steffenというギターリストでありましょう。曲によっては、これはどうやって弾いているのだろうというほどの流麗且つ神秘に満ちたギター奏法が大変印象的でありました。やっぱり、いるところにはいるんですなー。凄い本物達が世界には、ゴロゴロと存在しているのだなーと痛感いたしました。このライブを通じて歴代の名曲がステージングで披露されておりました。主にLife Cycle, A Sence of Change, Stepsのアルバムからの選曲を中心に、新作The Art of Navigating By Starsからパート1、そして新しく編曲されたVal'ParaisoのFootprints of Angelsからの楽曲という形で大出血サービスで構成されており、大変見事なものでありました(Sophisticated/Uneven時代のものは演奏されませんでした)。全体的なバンドの演奏から僕が感じた印象としては、インテリジェントなプログレッシヴ且つテクニカルなメタルが深みのある色合いを醸し出しながら展開されていました。ある意味深遠な異次元空間を彷徨うかのような、スケールの大きな音世界を持ったバンドでありました。強引な比喩を使わせてもらえるならば、「ロマンティックになったRUSH」というべきなのだろうか・・・。パっと見た感じ、聴いた感じでは、まるでリラックスして演奏している感じなのです。ところがよく注意を凝らしてステージングを見ているとこれは、とてつもないことが起こっておりました。楽曲の展開部分も、非常に構築美あふれる内容でとにかくディープでありました。常人では多分不可能ではなかろうか?と思われる難解なアンサンブル・パートやソロパートをSieges Evenの皆様、非常に涼しい顔で余裕でこなしている点が驚嘆でした。プログレメタル系バンドも数多くいますが、彼らのような神秘に満ちたミステリアスさとロマンティックさが同居しているサウンドは、殆ど例がないのではなかろうかと思いました。いやーとにかく全編に渡って、神秘の芸術サウンドを堪能させていただきました。なんか、かなりオーバーなことを私が書いていると思われるかもしれませんが、実際本当に深遠なる美を彼らはステージで表現しておりました。いやー改めてプログレメタルって実は相当奥が深いものだとSieges Evenのライブを観て思い知らされました。WATCHTOWERと同じく集まったファンは非常に熱心でこのライブを何年も心待ちにしていた人たちが暖かくサポートしている姿が印象的でした。特にギリシャ方面から駆けつけていた非常に熱心なSieges Evenファン軍団がいて、彼らの応援も熱が篭っていたというか魂こめて歓迎していて大変微笑ましい一面を垣間見る事ができました。演奏された曲目は、セットリストは、大体こんな感じだったようです(以下順不同)。
Repression and Resistence(トップを飾るに相応しい、技巧が楽しました)
Life Cycle (Watchtowerに通じる超絶難解アンサンブル)
Tangerine Windows of Solace(非常に長い曲でしたが、深遠美に包まれてました)
Steps
The Waking Hours
Dimensions
Epigram for the Last Straw
These Empty Places
The Art of Navigating By The Stars Part 1 (新作に収録されている10分間ぐらいに及ぶトラック、とにかく感銘を受けました)
あと、おそらくどこかでFootprint of Angelsの曲も演奏されていたと思います。などなどと、どの曲もどちらかというとロングフォームで演奏面でもチャレンジ精神が求められるものが多かったと思いますが見事でありました。演奏側の職人芸、そしてそこから生み出される音の芸術作品という感じでした。実際にこの日の模様をライブアルバムとしてリリースするらしいので楽しみです。実際どんなライブアルバムに仕上がるのか、とても楽しみでなりません。いやー、改めてSieges Evenの演奏を体感することができて素晴らしかったです。本当に素晴らしい演奏をしてくれたSieges Evenに感謝です。個人的には、2004年のベストライブ部門賞に選出したいです。

Sieges Even画像ページ
6. 総括
2日間、長いようであっという間のフェスティバルでしたが僕はどのバンドも大変楽しむ事ができました。やはり凄かったWatchtowerとSieges Even。テクニカルメタル、そしてプログレメタルのシーンを80年代から引っ張ってきた彼らの功績は非常に大きいと思いました。そして、Ice Age, Death Machine, Mister Kiteなど参加していたバンドが全て自分達の力を出し切って非常にエネルギッシュ且つ素晴らしいステージングをこなして見ごたえ満点でした。初めてこういった海外のプログレメタルの祭典に参加いたしましたが、中規模のメインホールでアットホームな感じで参加しているバンドもオーディエンスも一緒に楽しみ盛り上げていたイベントだと思いました。特に事故やトラブルもなく、しっかりとオーガナイズが行き届いておりました。Headway Festivalは、今回で2回目ということでしたが、盛んになっていければと思います。今回思い切って、オランダに足を運んでみましたが大変よい体験をさせていただいたと思います。関係者の皆さん達や現地でお世話になったお友達に感謝であります。日本でも小規模なプログレメタル・イベントが勃興してくれればいいなーと淡い夢を抱きながら、総括(?)を終わりたいと思います。・・・ということで、Headway Festival2日間のレポート如何だったでしょうか?。相変わらずウンザリするほど、ダラダラ長くて本当にごめんなさい^^;。楽しんでいただければ幸いです。旅レポートは一旦、ここで完結にしたいと思います。また改めて、旅レポートの続きを入れる機会が出てきたら追加で続編を入れようと思っております。またプレゼント企画の告知を近い将来いたしますのでお見逃し無く(いつになるか分からないのが・・・そのまま忘却の彼方に行ってしまいそうで私の場合こわいところですが^^;;・・・油断しないでくださいね)。

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