HEADWAY FESTIVAL 2004:
4/3〜4/4
at P60, Amstelveen (Netherland)
concert report (2nd draft) by Tetsu of PILGRIM WORLD
all photos taken by Tetsu


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管理人のピルグリムてつでございます。ダイジェスト的にオランダで行われたHEADWAY FESTIVALについて簡単にではございますがレポートさせていただきたいと思います。今回が通産2回目にあたるHEADWAY FESTIVAL!。4月3日から4日まで白熱のプログレメタルバンドからその周辺で活躍するものまで含めて非常に興味深いものばかりです。個人的なハイライトは、アメリカの鬼神WATCHTOWERの凄まじいばかりのフルスロットルで疾駆しながらウルトラ・テクニカルな超絶技巧の演奏ステージ。そしてドイツが誇る皇帝SIEGES EVENの深遠な世界を精緻な演奏で紡いでいくかのようなライブに度肝を抜かれました。他にもDEATH MACHINE, ICE AGEなど見どころが満載で満喫いたしました。

それぞれのバンドの写真はこちらに取り急ぎアップしました。若干写りが悪いものや、見えにくいものもございますのでご了承いただきますようお願いいたします。興味のあるバンドやミュージシャンの画像をエンジョイしてくださいませ↓

http://www.hamanaka.com/pilgrim2/headfest/headchan.htm

April 3rd



XENOBIA:
トップバッターを飾ったのは女性メンバーを含む技巧的なアンサンブルを得意とする地元バンド。変拍子を紡ぐのを得意としたヘヴィなプログレメタルバンドであるが、美人バイオリンプレーヤー、Tessaを含む4人組。なかなかの実力をもった若手バンドで今後の展望を期待。写真では伝わりきれないのが残念でありますが、Tessaがとても綺麗な人でした。180cm近くあるのではないかという長身モデルのような感じで素敵な女性でした(あ、また余計なことを書いてる^^;)。



TEXTURES:
2番手に登場は、最近欧州のメタルメディアでも注目を集めている地元バンド。エクストリーム・メタル系の括りでありますが、スラッシュ・デス・プログレメタル・アトモスフェリック・アンビエントといった要素を取り込み、それをヘヴィにアグレッシブに料理している。全編に渡って殆どスクリーム声からアグレッシブなデス声を得意としているが、これは聴き応えがあってよろしい。私の場合、普段はデス声を観賞するのは得意な方ではなありませんが、このバンドにとってはデス・グロール・スクリーム・シャウト声を活用することによって、凄みが出ていてよろしかったです。演奏力もなかなか高いものをもっており、日本のDOJOみたいなフェスティバルに出ても遜色はない。よいものをもったバンドなので月並みな表現だが、今後どんどん成長しそうな若手株。



MISTER KITE:
このフェスティバルでは、もっともキャッチーでメロディアスな北欧ハードロックを得意としているバンド。比較するサウンドを探すのがちょっと難しいが、近年のSUPERIORや、ちょっと北欧のメロディックハード勢に通じるものがあるが、まったく似ているかというとせいではない。若い感性でキャッチーにまとめた楽曲とフックのあるボーカルメロディが魅力的だ。ちなみにベーシストとドラマーは、Silver Mountainで活動をしていたことがある。ライブ後にスウェーデンのバンドやマルモのシーンについて語ってくれた。日本でもHighway RecordsというところからALL IN TIMEが出るようだ。新譜のBox of Fearも出るのかな?・・・これまでにこのラインナップでのライブ経験は少ないらしいが、なかなかどうして堂に入った素晴らしいステージ運びで良好。All In Timeが日本でも彼らのアルバム流通がよければ日本でも好まれるポテンシャルが出そうだ。


Dinner Break(夕食・休憩)
約1時間ほど、休憩や夕食タイムがとられており、会場内でいくつかのグループに分かれて談笑やカウンターでドリンクを楽しむものなどいろいろといました。僕はいろんな人たちと会って話をしたり、写真をとったりしました。その間に、ARABESQUEのJoop Woltersのギタークリニックが2階のフロアで行われていたが、テクニカルな技巧技を得意としており後に挨拶&談笑いたしました。DEATH MACHINEの出番の前に、Troy Tipton氏にご挨拶をし、握手とハグを交わしました。現地の友達と音楽談義に花が咲き、SUN CAGEDのMarcel CoenenやLion Musicのラッセ氏などにも挨拶いたしました。・・・



DEATH MACHINE:
4番手に登場のDEATH MACHINEは、アグレッシブな音楽性を持つテクニカルなプログレメタルバンドでありました。前も掲示板に書いたようにZERO HOURのお楽しみサイドプロジェクトと書きましたが、結構皆さん真剣です。とにかく凄まじい演奏能力を誇るバンドで変拍子や高速疾走する難解なリフやメロディーラインが面白い。このバンドがデスメタルと言われる所以は、リードボーカリストのTHROATのアグレッシブなデス声である。ただTHROATは、若干デス声を出すのが辛い場面も見られたが凄みを出していた。特にTipton兄弟とZero Hourから同じく参加しているMike Grayの3人から繰り出されるエナジーと技巧は尋常ではなく素晴らしかった。ZERO HOURの新曲も披露されるなどサービス旺盛で楽しめるライブでした。



LABERINTO
:
中南米辺りをルーツにもつミュージシャンの集合体で、ラテンやパーカッシブな要素が自然に出たラウドでヘヴィなロックを得意としていた。ただ彼らはこのフェスティバルに参加していた所謂プログレメタル〜エクスペリメンタルなメタルバンドとは対極的な位置にあり、ソリッドでテンポのあるハードなあるいはラウドロックをやっていたという感じです。ひょっとしたらSEPULTURAやSOULFLYなどといったバンドが好きな人にはいけるのではないでしょうか。



WATCHTOWER:

1日目のヘッドライナーWATCHTOWERが登場するころには、会場内は人で溢れるほどになるかのような勢いで、このフェスティバルに参加している人たちの中では一番人気が高いバンドであったであろう。ステージに現れた彼らの音を聞いた瞬間からアドレナリンが激しく放出されるほど。ウルトラ・テクニカルな演奏が繰り出されていた。シンガーはAlan Tecchioではなく、バンドのリードボーカルに復帰したJason McMaster。経験豊富なステージ運びを披露していた。とにかくどの楽曲も恐ろしく超絶技巧の沸騰点に達したかのような凄まじさでエキサイティングでありました。普通この手の音楽というのは余りにも難しすぎて直立不動で動きのないものになりがちであるが、彼らの場合は全く違う。とにかく動きまくる。むしろボーカリストのJasonの動きが、インスト陣のRon JarzombekとDoug Keyser達の忙しい動きに比べると大人しいぐらいに見える。特にDougは走り回っているに近いほどの活躍ぶりでありました。常にバシバシとスラッピングし、親指フル稼働状態(スゴー!)。Ronも動く動く。あれだけ難解極まりないフレージングやソロを動きながら、ピッタリとガッチリ決めまくるので驚嘆。ドラマーもビデオクリップで見る限り小さめのキットで叩きまくる印象があったがフェスティバルと会場が用意したいつもより大きめのキットであろうドラムを縦横無尽に完膚なきまでに叩き続けるテクニック・・・このバンドはおそらく今まで観たバンドの中でも鉄壁のアンサンブルを誇っていた。凄いを通り越して笑っちゃうほどの超・怪物ぶりです。いやーとにかく全編驚愕しながらも楽しみました。でも彼らは意外とストイック一本槍でなく、ステージングが面白く途中でMichael JacksonのBilly Jeanの危ない替え歌で観衆を大爆笑させるなど・・ユーモアとウィットにとんだところも見せていました。熱烈なアンコールのあとに、RUSHの超名曲2112を20数分間に渡って演奏をこなすなど、楽しむポイントが盛りだくさんでございました。(ちなみに次の日にでくわしたRon Jarzombek氏は、3日の演奏についての感想は「うーん、まあまあ」と謙遜しておられた。Dougさんが一番、アプローチしやすかったです。底なしの凄さを堪能し会場を後にしました。

April 4th
昨日の興奮が覚めやらぬまま、2日目に突入でした。


KARMA:
トップバッターは、今度のAYREONの新作THE HUMAN EQUATIONに参加している女性シンガーIRENE JANSENを中心軸として形成されているKarmaです。ご存知の方も多いと思われますが、AFTER FOREVERの美人シンガーFloor Jansenの姉妹にあたります(見た感じは、FLOORのお姉さんに当たるのだろうか?)。音楽性は、ゴシックメタルではなく、ソフィスティケイトなパワーメタルという感じで、変拍子も少し取り入れて女性シンガーが活躍しているということでCHARISMAやHEADLINEに近い感じがする。しかし、ストレート且つキャッチーに攻め込む手法がメインである。新人とは思えない完成度の高さで、もし日本のマーケットに進出するチャンスを掴めば、かなりの人気が出る可能性があると思うのは自分だけだろうか?。とにかく全編に渡ってアイリーンの歌声が、とても素晴らしい。現在はデモアルバムを制作中とのことだが、この演奏をライブアルバムにしてもしっかりとした商品として出せるポテンシャルがあると思う。僕がもしA&Rの人間だったらぜひとも契約をしたいバンドだ。いやーMister Kiteも素晴らしくキャッチーでしたが、このバンドもいいものをもっていて全編楽しみました。アルバムを販売していたならば、ライブ後即メンバーから購入したかったぐらい素晴らしい音楽性を持ったバンドという印象。私は、このバンドをIrene Jansenを含めて応援していきたいですねー。



ANAND:
日本では余り知られていない北アフリカ出身と思われるAnand Mahangoeを擁するバンド。どうやら最近リリースされたアルバムにはゲストとしてPlanet XのDerek Sherinianが参加していたようです。ライブでのサポーティングメンバーとしてSUN CAGEDのJoost van den BroekがDerek Sherinianのパートをこなしておりました。音楽性は、割とJoe Satrianiに近いギターインストで爽やかで快活なハード・ドライビングナンバーが楽しめる。Anandはかなりテクニカルに決めており、自信と喜びに満ちた表情でインストプレーに専念。一方のJoost van den Broekは、色々なサウンドを繰り出しながらテクニカルなプレーでも貢献。ベーシストも半端でなく激ウマなプレーヤーでStuat Hammを彷彿させるスタイルを披露。ライブの後に、Sun Cagedのメンバー達と会見しJoostに激励の挨拶に行きました。Joostはこれからもどんどん伸びていく鍵盤奏者という認識を新たにしました。



BIOMECHANICAL:
英国のハードロック・メタルが低迷して久しい。活躍しているバンド数は欧州本土やアメリカ本土と比べると少なめかもしれないが、それでも実力をもったバンドは以前から結構ひしめいているという印象を僕は密かに持っていた。そういった英国のプログレメタル〜パワーメタル勢の新人達の中で一際飛びぬけている存在がこのBIOMECHANICALだと彼らの生演奏を観てから感じとることができた。欧州を中心に熱心なファン層から、英国の復権の狼煙をあげるのは彼らであろうという期待を込められているのが分かるような気がする。気迫に満ち溢れたアグレッシブなパワフルメタルが演奏されていた。彼らの場合各時代のメタルの要素をうまく昇華したその攻撃的な姿勢を武器にしている。音楽性は、多くのスラッシュ、パワー、エクストリームメタル、トラディッショナル、モダン、プログレパワー、といった全般的なメタル音楽を好むファンの心を掴むに充分なものがあり迫力満点。注目は、やはりこのバンドの顔として大活躍していたシンガーのJohn K.その人であった。Balance of Powerの新譜Heathen Machineで歌っているイメージで知られているが、彼は凄い声量を持ったシンガーで、QueensrycheのGeoff Tateに肉迫するかのような強靭な喉を持っているイメージ。最後には、METALLICAのCreeping Deathが飛び出しました。公演が終わった次の日に、John K.さんとお話をしましたが英国のジェントルマンでありました。蛇足ですが、彼から「フッカーと麻薬には絶対に手を出してはいけない」と訓示を受けました(^^;)・・・全く仰る通りでございます。

Dinner Break:
昨日の夕食タイムは殆ど何も口にすることがないほどエキサイティングな状態になっておりましたが、この日は落ち着いてカウンターで飲み物を注文し、軽く夕食をとりました。以前から親交のあったオランダ現地の友人達と会話を楽しんでおりました。そういえばオランダに休暇できていたメロディックプログレメタルバンドPRYMARYのシンガーMikeさんが日本語が非常に流暢で腰を抜かしてしまいました。その間、ANANDのベーシストBarend Courboisのクリニックが凄まじく展開されておりましたが、この人スッゴイうまいベーシストでした。・・・



EPHEL DUATH
このフェスティバルに参加していた面子の中では、もっともレコメン系からRIO系のプログレが好きな人たちに喜ばれそうなイタリア出身の実験的なプログレッシヴバンド。シンガーは、ぱっとみた感じだとBanco Del Mutuo Soccorsoのジャコモさんに似たような顎鬚をたくわえた感じの人です。ですが、ステージ上では終始凶暴な牙をむいた野獣のようなパフォーマンスとスクリーム&絶叫を得意とする内容だったので若干引きまくっている人たちもいたようです。演奏自体は、かなり高度な音楽レベルを誇っており、ベーシストとギタープレーヤーの繰り出すフレージングはどれをとってもハイレベルなものでした。モーダルなフレージングと、スケールアウトを得意とした感じでありました。僕は音楽理論や耳に自信がないので、断言はしませんけれども・・・、ホールトーン・スケールなども取り入れたものを難解に組み込んだ印象でとても新鮮でありました。ドラミングも非常にドッシリとしながらも、ここぞというところでは切り込んでいったり疾駆するなど色んな引き出しを持った才能を持つ集団でありました。次の日に彼らと腰を落ち着けて話しをしましたがフレンドリーな方たちでした。ボーカルの人はステージでは狂気の人を演じていましたが、ステージを降りるとこんなに柔和な人だったのかとまるで憑き物が落ちたかのように穏やかな表情をしていたのが印象でした。



ICE AGE:
いよいよ残すところあと2バンドとなったところで、ICE AGEが登場。カーテン越しにリハーサルをしていたがその1音1音がズシズシと切れ味鋭く、それだけでこのバンドが今回参加しているバンド勢の中でも実力を持った人たちだということが伺える。しばしの間、Josh Pincusが試しで発声練習をしているが、Dennis De YoungとGeddy Leeに近い感じでとてもクリアな歌い方をする人なんだろうと思いました。・・そしてカーテンがあがり初っ端からシングル盤に収めれている楽曲からスタート。意表を突かれたのと同時に最初の曲では全くキーボードを弾く様子がなくJoshは歌に専念。ベースがグイグイ引っ張りながらバンド演奏が展開しているかのような印象。シングル盤といっても、4曲から5曲も入っている自主制作らしいミニアルバムから何曲か演奏されたあと、Magna Cartaからリリースした2枚のアルバムからも演奏されSail Awayと名曲Perpetual Childなどが次々と演奏される。演奏自体に凄く厚みがあり、どのメンバーも非常にソリッドでガッシリとした音を出しており、変拍子も巧みにこなす威風堂々とした内容に大満足でありました。音楽性を大分変えたというコメントを以前していたので、かなりモダンでグルーブを意識したものかと思ったがそういう要素を上手く取り入れながらも新生ICE AGEとして強力な姿を眼前に披露した。まぎれもなくレベルの高い充実したパフォーマンスに大満足です。



SIEGES EVEN:
2日目のトリを飾ったのは、ドイツの覇者SIEGES EVEN。ダルメシアンが2匹対になったジャケットが印象的な前作Unevenをリリース後は、Andre Matosをメンバーに加えてLooking Glass Selfでしばし活動。と思いきや昨年辺りはVal'Paraisoと実験的な音楽制作や活動を地道に展開していた彼らが本来のSIEGES EVENという形態をとってシーンに復帰。ニューシンガーのArno Mensesは、素晴らしい実力を持った歌唱力を誇りおそらくSieges Evenの歴代シンガーの中ではもっとも好まれる可能性を持っていると思う。僕は実はそんなにSIEGES EVENのことは詳しくないのですが、このライブを通じて歴代の名曲がステージングで披露されており、WATCHTOWERとはまた違った視点でのインテリジェントなプログレッシヴ且つテクニカルメタルが深みのある色合いを醸し出しながら展開されていた。ある意味深遠な異次元空間を彷徨うかのような、スケールの大きな音世界を持ったバンドであった。WATCHTOWERと同じく集まったファンは非常に熱心でこのライブを何年も心待ちにしていた人たちが暖かくサポートしている姿が印象的でした。


ここまで読んでいただき、感謝です。m(_ _)m

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