ピルグリムてつのライブ見聞録
Metal Night in 福山
平成18年8月12日(土曜)

(Sonic Agitationライブ観戦レポート + α)
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久しぶりに国内ライブ・レポートです。もっと早く書こうと思っていましたが、もたもたして時期が少しズレてしまいました。今回は、インターネットを介して知り合いになった名古屋のSonic Agitationという強烈な国内メタルグループで活動をしている、テクニカルギターリストのchiさんより、「広島でライブをすることになりました」という一報が入ったので、場所が初めてだったものの、色々調べて福山にあるMusic Factoryに足を運ぶことになりました。福山Music Factoryなる場所は、初めてでございましたが、予想以上にライブ中の音分離も丁寧に施されており、楽しい会場だったと思います。市内にある某ライブ会場よりも、よっぽどメタルグループにとっては、きっと充実して演奏ができるところだという感想で驚かされました。広島県の東部は、西部以上に人情や横との連携が密接だという印象を、バンド側からもお客さん側からも感じました。いや〜、いろんな意味でいい発見がございました。それでは、ライブレポート行ってみたいと思います。Special Thanks to chi氏&Sonic Agitation!

1. プロローグ
お盆の帰省ラッシュにまきこまれそうになりましたが、「えーい、この際、高速道路を使わねば!」ということで、なんかものすごい久しぶりに高速道路通って行きました。広島というのは、おそらく他の都市圏に御住まいの方たちにはビックリかもしれませんが、道路に関する行政が「???」なのでしょうか、肝心な部分のインフラ整備が他府県と比べると最大のウィーク・ポイントでございます(はっきり言いますとね)。自分の住んでいるところから高速のインターに乗るまでに1時間30分もかかってしまう不便さです。これは、もう広島の道路行政が・・・って、この話はぜんぜんメタルではないのでそろそろ止めます(笑)。道中は、Pagan's MindとTribal Techがヘヴィロー状態でした。

高速に乗ればあとはスイスイと福山東S.A.に1時間以内で到着です。お盆のラッシュにもかかわらず、割とスムーズに到着。この辺りから、Enchantの裏プロジェクトであるロック色が割と強いXENのCDがBGMでありました。いちおうネットで調べておいた地図などで、確認。おお!、トイザラス過ぎたころかな?。「ああ!、行き過ぎだわ!」で、いったん戻って、そろそろ見えてくるだろうということで、道を進むけど「なにか違うような気がする」。どんどん工場地帯ぽい方に行くので、あきらかに違うのでUターン。元の場所あたり?に戻るとハーレーダビッドソンぽいお店があって、その近くに行くとメタルミュージシャン的人たちがお店の前で談笑している姿が・・・あ、ここだ!(笑)。ということで、到着。すでに夕方18時20分を過ぎている・・ゲ!、やばい・・・お目当てのSonic Agitationがと思いましたが、蓋を開けてみると彼らが2番手だったので助かりました。で、実際のオープニングのグループの演奏も、ちょうど自分が入ったころにセッティングをまだしていて、ようやくスタートということでした。

チケットが1500円で6つのバンドが見れるというのは美味しいです。広島市内だと、日本のバンドがいくつか集結したものでも、4バンドほどで2000円から3000円近くいく場合がある訳ですから今回は、自分的にはお得感たっぷりでした。参加したバンドで、自分が印象に残ったものを順番に見ていくと名古屋のSonic Agitation, われら地元広島県からは福山代表Dust,
岡山のシャウエッセンの3つがずば抜けてよいステージをしていました。ほかにも山口出身のHateredも大変強力なものを
持っていましたし、Big-Gate, Candy&Whipも頑張っていて、ライブの雰囲気も熱かったし、お客さんの反応が全体的によく、迎え入れるムードが充満していたのもよかったです。 このアットホームな色んな人を受け容れるというアプローチは、メタルとして大事ですよ。我々、広島の西側に住んでいるバンドやオーディエンス側も含めて学ぶべきものがあるように思います。
2. 個人的なハイライト
個人的なハイライトは、やはりなんといってもSONIC AGITATIONでありました。パっときいた感じはSEPULTURAのRootsに通じるかのようなトライバル且つエスニックな情熱みなぎる新しいタイプのハード・THRASH METALでかっこよいのです。しかし、このバンドは決してSEPULTURAのスタイルをフォローしているのではなく、和太鼓奏者を2名擁する大所帯のグループでありながらも、アンサンブルの一体感が大変パワフル。しかも、ギタープレーヤーのchi氏によるテクニカルかつプログレッシブな技が冴え渡るギター奏法とトーンが非常にドラマティックで知性あふれる素晴らしさでございました。 このバンドは、chiさんだけでなくリードボーカリストによる現代的なメタル歌唱も堂に入ったもので、ハードコアとベイエリアの歌い手に通じるテンションの高さを持っていました。それからドラマー氏が非常に緩急をつけた怒涛のリズムを繰り出しすばらしく、和太鼓隊とあいまってとにかくリズムセクションの迫力は見事であります。バンドの中心核となっているベーシストの方は、伝説的技巧派バンドのHiddenやBedlamを渡り歩いているだけに、グルーブやフレージングなどにもさすがと思わせるものがありました。もっと見たかったな〜と思わせるものがありました。近年ORPHANED LANDや、かつてANGRAやSEPULTURA達が自分たちのアイデンティティをメタル音楽の中に確立したように、案外それに続くものを持っているのは意外や意外で、われわれと同じ日本人のルーツに深く根ざしたものを持っているSONIC AGITATIONなのかもしれません。自分だけでなく、共演したバンドや お客さんの反応もすこぶる高かったことは言うまでもありません。いや、すごいバンドを見ることができて福山に足を運んだかいは充分ございました。個人的な意見ですが、このグループは国内だけにとどめておくには勿体無いです。 (さらに蛇足ですが)・・・個人的なライブメモから抜粋したものを追加。・・・「SONIC AGITATIONカッコよかったです。バンドメンバー、それぞれ光るところがありました。和太鼓隊も素晴らしかった ですし、ベース奏者の方のフレーズやビート、疾走感満点でありながらパワフルでテクニカルなドラミング、シンガーの存在感溢れるパワフルなシャウトとハードコアに迫るグラントや歌声もド迫力でした。サウンドチェックからして、chiさんの奏でるフレーズが、テクニカル技巧だったので「このバンドは、やってくれるに違いない・・」とドキドキ・ワクワク状態で楽しみました。 Metal Nightでは一番アンサンブル的にも、演奏陣の質や楽曲の構築性から言っても、自分の好みの範囲で最高に楽しみましし、ぶっ飛ばされました。
Sonic Agitation公式ホームページ[http://www.sonicagitation.com/]
3. Live Reportと印象について
・・・Big Gate・・・
風貌はZiggyのようなフロントマンの方を中心に、ハードなRockを演奏している地元のメタル系の皆様。皆さん、とても楽しそうにエネルギッシュにプレーしていました。キーボード奏者がいて驚きました。使用しているキーボードがYamahaのEOSで個人的には驚きました。J-Popあたりがお好きな方なのだろうということが、MCで言われていました。日本のハードロック&ロール的でもありながら、やはりメタルをルーツにしているといった感じです。

・・・Sonic Agitaion・・・
いや、ほとばしるエネルギーとテンションの高い演奏で素晴らしかったです。パワフルな現代Thrash Metal + 日本の魂とリズムが舞い上がるかのような新感覚とアイデンティティの高さを感じさせるPowerful Metal。名古屋を拠点に活動しているHR/HMグループは、良質なものが少なくないが、彼らもその系譜を引き継ぐ演奏や楽曲の構成力も確かで、質も大変グレート。

・・・
Hatred・・・
山口県は防府市を拠点に活動しているメロディック・デスメタルグループ。ステージでは非常にタイトで、質実剛健なプレーを披露。どうやら話に聞いたところによると、山口もメタルが盛り上がっているとのことで嬉しくなる。そういえば山口出身のミュージシャンで活躍している人が少なくないが、スタイルは違えどメタル魂炸裂をしつつ演奏面もしっかりしていて印象は良好でありました。ボーカルの人は、グロール・グラント〜ハードコア・イッシュな歌声を炸裂しつつも、途中でR&Bやファンク・ヒップホップにも通じるような柔軟さも感じられました。ギターリストの方が、Children of BodomのT-シャツを来ておられました。リードギターでは、時折瑞々しいメロディアスなソロを連発していました。メロデスでも硬派でタイトな路線が好きな人にはいけるでしょう。山口もグループの層が厚いのかもしれないと感じさせるものがありました。

・・・Candy & Whip・・・
えっと、「飴と鞭」さんということになるでしょうか。名前はファンシーな感じですが、音自体は骨太なロックでした。1番目に登場したBig-Gateともまた違う雰囲気ですね。漢系だが男臭くなりすぎないHard & Heavyなトリオ編成で、勢いがありました。自分の印象としては、フロントの方がMama's Boysぽいところが残っていたのと、それからトリオでアップテンポな曲があったので、さしずめMama's Boysがメタルになって(?)、Motorheadの割とキャッチーめな路線を広島風(?)にアレンジしたら、彼らのような音になるのかもしれません。あるいはSodomをすごくキャッチーで親しみう安くしたら、こんなHard & Heavy Rockになるのかもしれません。

・・・
Schau-Essen・・・
岡山出身のメロディアス・スピードさを大切にしたPower Metalバンド。欧州的な疾走感とキラキラしたメロディー、そして清々しい空気感を持っており、これまで登場したバンドの中でもGerman Metalやフィンランド系のメロディックHMグループが好きで日本語の歌詞が気にならなければ、楽しめるでしょう。僕自身は、一緒に見ていたchi氏とも話をしましたが、彼らのステージや演奏とっても気に入りました。リードシンガーが凄いことにドラマーの方で、これもchi氏が指摘していて、あとで本人にも言って談笑ムードになったのですがBLIND GUARDIANの焼津の半次キアシュ的なルックスの方でした。ボーカルもドラムも堂にいったもので、ハードな音に埋もれずに歌もドラムも大変抜けてきました。日本のバンドの場合、演奏的にはしっかりしていても、歌がよくはっきり分からないというか伝わりにくいバンドが時々いますが、このバンドにはそういった不安要素はありませんでした。演奏もしっかりとタイトですし、StratovariusやSonata Arcticaの疾走感やキラキラした透明感の要素が好む人には、いいと思いますよ。どちらということ、今回のグループの中では、存在感は十分伝わってきて、自分は楽しんだグループのひとつです。

・・・Dust・・・
トリは広島県福山市を代表して登場のDUSTです。実は広島を拠点に活動しているメタルグループは県外では、あまり多く知られていませんし、地元で活動しているグループほとんど知りません(^^;)。見たことがあるのは、Arctic Blazeぐらいです。活動は現在停止していると思いますが、広島のHR/HM系グループで良いなー感動したのはProg Metal的な要素をもっていたCarpe Diemだけです。Blindmanのオープニングで参加していたFireflyも良質な硬派ハードロッカーで、演奏的には充実していますが、正統派メタルですごいというバンドは知りませんでした。しかし、このDUSTはいろんな意味で新鮮でした。よく聞いているとNEVERMOREやMETAL CHURCHに通じる硬質かつ重く疾走する充実度とテンションの高さ。これもchi氏が指摘していましたが、ボーカルの方はある意味Sanctuary/Neveremoreのウォーレル・デイン系と言いたくなりそうなパワフル感。演奏陣もドッシリとしており、自分は初めて見ますが中堅格以上の雰囲気を出しています。何曲か演奏されたあとで、素晴らしいという感想に到達。しかし、演奏の合間にベーシストの方によるMCがエライ面白くて演奏のパワフル度と、合間のしゃべりのギャップが妙なツボかもしれません。結論としては、良心的なパワー度が充実したメタル演奏と完成度の高いメタルアンサンブルを誇るバンドが、なんと広島県東部である、備後の国に存在していたとは!。驚きです。さまざまなグループと競演するなど、目も耳も肥えているchi氏をうならせる実力を持っているDUSTは、国内HMシーンを応援しているHR/HMファンには注目してほしい存在です。

4. エピローグ
6つのバンドを見ましたが、個人的にはSonic Agitation、Dust、Schau-Essenの3つのバンドを特に楽しむことができました。またチャンスがあれば、こういった国内のバンドが一度に見れるパッケージものを楽しみにしたいと思います。いやー福山の人情の温かさとメタルが好きな人たちの集まりに参加できて、充実いたしました。Sonic Agitationのchi氏、そして皆さんとも、いろいろとお話をすることができて感謝感謝でございました。やはりネットを介せずに、リアルでProg Metal話や好きなミュージシャンや様々なグループなどの濃い話ができたのが、とても嬉しかったです。ちなみに覚えている限りで、話題に出てきた名前・・・Dream TheaterやFates Warning、Queensrycheの話題はもうデフォルトという感じで、CynicやGordian Knotで盛り上がり、さらにGuthrie Govanや元Sun Cagedの凄腕スティック奏者Rob van der Loo等の話にまで波及し、あげくの果てにはAt War With Self辺りの名前まで飛び出し、本当に至福の時を味わいました(^^)。・・・そうなんです、chi氏はProg Metalやテクニカルな音楽への造詣も深いお方です。みなさん本当にお疲れ様でした。m(_ _)m

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